日本は桜の国といわれながら桜が少ない

牧野富太郎さん(1862-1957)

偉大な植物学者・牧野博士は桜の花が大好きでした。

「日本は桜の国といわれながら桜が少ない。もっと沢山に桜を植えて、本当の桜の国にしなければならない。四月の頃に飛行機が見ると、下は桜で埋まっているようにしたい。」

というのが博士の夢でした。

(もしこの通りになっていたら、スギ花粉に加え、サクラ花粉で悩める人が増えていたかも・・(笑))

96歳で亡くなるまでに集めた植物標本は50万点に達しました。厖大な標本や書籍を保管するために大きな家を借りても、東大の給料では家賃が払えず、何度も追い立てられ、20回近くも引越ししたそうです(笑)

「草木に対していれば、何の憂鬱も、煩悶も、憤懣も、不平もなく、いつも心は光風霽月(こうふうせいげつ)という状態で、その楽しみいうべからず。」

仕事・研究そのものが楽しくてしようがないという博士、一体どんな人だったろうと、桜の季節になると思い出します。

牧野富太郎自叙伝 (講談社学術文庫)
牧野富太郎自叙伝 (講談社学術文庫)

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