を読了。ハーバード大→ウォールストリート→ハリウッド→シリコンバレー→国際弁護士という華やかな経歴と頭脳を持つ人でもいちいち図を描いて理解するんだ・・という妙な納得感。
私も「図解主義」では人後に落ちないと思っていましたが、このユダヤ人弁護士・サターさんには学ぶところ大でした。
主張はシンプル。とにかく図を描いて理解せよ。そして、図を描いてわからない点が生まれたらそれは意外に重要な点かもしれない、恥ずかしがらずにドンドン質問せよ、と。
ただ、図を描く上でいくつかフォーマットを持っていたほうが良いということ、動機やリスクも図解するという視点は新鮮。個人的には特にプールコース方式が頭になかったフォーマットだったので今後活かしたいと思います。
同著では複雑な権利関係の説明、たとえば、コール(プット)オプション取引、映画製作にまつわる権利取引、1997年に話題になった複雑怪奇な音楽業界の「デビッドボウイ債」に関する詳細な説明もなされていて、非常にユニークな本。汎用的なビジネススキルを確実に一段上げてくれます。
★★★★☆