自由な貿易と経済連携を進めるには相手国の現状を知る必要あり

総務省からの請負案件「諸外国の情報通信分野に係る、外資規制、政府保有株等に関する調査研究」が完了しました。

こちらも担当者の皆さん、お疲れ様でした ~(-o- )~

日本のEPA交渉相手候補国の電気通信分野・放送分野市場参入に関する動きについて、以下の国・地域を対象に情報収集・分析を行いました。

・北米地域(米国、カナダ及びメキシコ)
・欧州地域(EU及び全EU加盟国)
・その他欧州地域(EU非加盟国)(スイス及びロシア)
・オセアニア地域(オーストラリア及びニュージーランド)
・アジア地域(中国、韓国、香港、台湾、モンゴル、インド、シンガポール、フィリピン、タイ、インドネシア、マレーシア、ブルネイ、ベトナム、ミャンマー、ラオス、カンボジア)
・中東地域(サウジアラビア、バーレーン、クウェート、オマーン、カタール、アラブ首長国連邦)
・南米地域(ブラジル、チリ、コロンビア、ペルー、ウルグアイ、パラグアイ、ベネズエラ及びアルゼンチン)

TPP(環太平洋パートナーシップ)協定への参加や日EU・EPA(経済連携協定)の交渉開始について検討が行われている中、今後の交渉に早急かつ効果的に対処するための基礎資料として活用されるといいですね。

新興国の成長を如何に取り込むか

新興国20ヵ国のこれからがわかる本 (PHP文庫)
新興国20ヵ国のこれからがわかる本

新興国をどう括るか?

ご存知、BRICs(ブラジル、ロシア、インド、中国)をはじめ、ポストBRICsとして注目されている、

■ VISTA(ベトナム、インドネシア、南アフリカ、トルコ、アルゼンチン)

■ NEXT11(イラン、インドネシア、エジプト、韓国、トルコ、ナイジェリア、パキスタン、バングラデシュ、フィリピン、ベトナム、メキシコ)

中東・北アフリカの新興国11か国である

■ MENA(ミーナ)(UAE、イスラエル、エジプト、オマーン、カタール、クウェート、サウジアラビア、トルコ、バーレーン、モロッコ、ヨルダン)

などが挙げられるが、同著では上記のうち20か国をサラリと採り上げている。浅い情報だが、全体的な入門としては気軽で読みやすい。

個人的には、仕事で絡んでいるバングラデシュ、イランに注目している。

これからの日本は、もちろん内需も重要だが、新興国の成長を如何に取り込むかが勝負。

しかし自動車・家電以外の日本企業の腰は概して重い。心配。

経済見通しに楽観的な国/悲観的な国ランキング

World Independent Network of Market Research という団体が世界24か国で調査した経済見通しに対する調査結果を公開している(2009年12月)。約1年以上前のデータだが興味深い。

楽観的な順に主な国を挙げると・・・

豪州、UAE、ブラジル、カナダ、サウジアラビア、中国、インド、韓国 などが登場、

悲観的な順に挙げると・・・

ルーマニア、アイスランド、メキシコ、スペイン、フランス、日本、オランダ、アルゼンチン、イタリア、英国 などが並ぶ。

どちらでもなさそうなのが・・・

米国、スイス、ロシアなど。

国民性を割り引いて考える必要があるが、実体が悪いから悲観的なのか、悲観的だから実体が悪くなるのか・・・興味深い。

対象サイト:
http://www.winmr.com/newsdocs/The%20End%20of%20the%20Recession%20-%20Research%20World%20-%20dec%202009.pdf

 

2010 World’s Best Cities Top 10


米国の旅行雑誌「Travel + Leisure」によると、米国旅行業界の視点から見た2010年世界の都市ランキングトップ10はこちら。

1. Bangkok バンコク (タイ)
2. Chiang Mai チェンマイ (タイ)
3. Florence フィレンチェ (イタリア)
4. San Miguel de Allende サンミゲルデアジェンデ (メキシコ)
5. Rome ローマ (イタリア)
6. Sydney シドニー (豪州)
7. Buenos Aires ブエノスアイレス (アルゼンチン)
8. Oaxaca オアハカ (メキシコ)
9. Barcelona バルセロナ (スペイン)
10. New York ニューヨーク (米国)

ある作業をしていて面白かったのでメモ。参考:同誌2010年8月号(遅ればせながら・・)

「自然治癒力」はもっと着目されるべきキーワード

ファミリーセラピー(家族療法)の大家、サルバドール・ミニューチン(Salvador Minuchin・アルゼンチン出身)さんのアプローチを簡単に言うと・・・

状況が変われば人もまた変わる。
変えるためにはまず相手の懐に飛び込め。
相手の価値観、相手の土俵に乗れ。
その中で一緒に作業してみよ。
その中にチャンスはある。

示唆に富む言葉だと思う。

ところで、家族療法とは、家族を一つのシステムとして捉え、家族間の相互関係を明らかにし、家族自身が既に持っている解決する力や答えを引き出していく療法らしい。

こうした考えは家族だけでなく、学校や会社にもあてはまる。

問題が起きた時、単純な因果関係として捉えるのではなく、全体的・統合的なバランスを取り戻し、自然治癒力に委ねるということだ。つまり、東洋医学的なアプローチだ。

昨今の社会的・組織的問題は、西洋医学のように悪いところを切除したり部分的治療を施しても治らないケースの方が多い。今後ますます、全体的なバランスと自然治癒力を捉える視点やアプローチが必要になってくる。

「自然治癒力」を信じるか信じないか。これでアプローチは大きく変わる。「自然治癒力」はもっと着目されるべきキーワードだ。

アルゼンチンのEコマース状況

先日、親善サッカーで日本に敗亡したアルゼンチン。

アルゼンチンのインターネットユーザーは2,661万人(2010年3月現在)で、人口(約4,100万人)の約65%に相当します。ラテンアメリカ諸国ではブラジル(7,600万人)に次ぐユーザー数です。

アルゼンチンのEコマースはB2B(企業間取引)やB2C(企業対消費者)サービスが大半を占めており、急速に取引量が増えました。オンライン取引で最も人気が高いのはテクノロジー商品で、アパレル、家電、手工芸品、金融サービス、小売製品などがそれに続きます。