ニュースリリースです
海外の7割が訪日に抵抗感、
福島原発位置の認知度や放射線の影響範囲意識に各国差
-WIPジャパン、「海外における東日本大震災に関する知識・意識の把握」自主調査を実施-
2011年04月28日
WIPジャパン株式会社
グローバルビジネス支援サービスを提供するWIP(ウィップ)ジャパン株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役:上田輝彦、以下、WIPジャパン) は、東日本大震災に対する在外外国人の認識について調べるため、4月14日~18日、海外8か国でインターネット調査を実施し、下記のような結果が明らか になりました。
■ 調査概要
- 調査手法: インターネット調査
- 対象国: イギリス、ドイツ、フランス、台湾、中国、オーストラリア、アメリカ、シンガポール(8か国)
- 回答者属性: 一般男女/18~29歳、30~39歳、40歳以上
- 回答者数: 1,615人(各国200~205人)
- 実施時期: 2011年4月14日~18日
- 調査内容: 訪日意向、訪日に抵抗を感じる理由、原子力発電所の位置の認知度、放射線/放射能の影響範囲意識、日本滞在時にほしい情報
■ 調査結果のポイント
- 回答者数全体の7割が訪日に抵抗感、特に欧州で顕著
- 訪日に抵抗を感じる理由は「放射能・放射線」、次いで「地震」「津波」「停電」
- 福島原発位置の認知度はドイツが高い、台湾・イギリス・フランスは東京との誤認も多い
- 放射線の影響範囲意識は中国・台湾が極めて高い
- 滞日時、放射線量の情報提供は不可欠、福島原発からの距離など固定的情報ニーズも高い
詳細は下記、調査レポート(PDF)をご覧ください。
http://japan.wipgroup.com/about-us/wip-japan/pressreleases/110428/shinsai-report.pdf
参考資料:調査レポート(抜粋)
【訪日意向】
設問1.今、日本に渡航することに抵抗がありますか?(SA:単一回答)

回答者数全体の7割が訪日に抵抗を感じている。特に欧州で抵抗感が顕著
- 全体の77%が日本に渡航することに抵抗が「非常にある」「少しある」。
- 特に欧州は3か国すべて「非常にある」が全体平均(44%)より高く、「少しある」という回答より多い。
- 台湾を除くアジアは、「非常にある」が全体平均(44%)より低く、「少しある」という回答より少ない。
【訪日に抵抗を感じる理由】
設問2.日本に渡航することに抵抗が「非常にある」または「少しある」と答えた方はその理由を教えて下さい。(MA:複数回答)

訪日に抵抗を感じる理由は「放射能・放射線」、次いで「地震」「津波」「停電」
- 「放射能・放射線」に特に抵抗を感じているのは、フランス(43%)、ドイツ(42%)、台湾(40%)、中国(39%)。
- オーストラリア(29%)は「地震」に対する抵抗感が他の国に比較して相対的に高い。
【原子力発電所の位置の認知度】
設問3.日本の地図を見て下さい。 3月に起きた原子力発電所事故の場所は以下のうちどこだと思いますか?(SA:単一回答)

ドイツが福島原発の位置を最も認知、台湾、イギリス、フランスは東京との誤認も多い
- 認知度が最も高いのはドイツ(64%)。最も低いのはアメリカ(37%)。
- 台湾(27%)、イギリス(26%)、フランス(25%)は福島原発が東京にあるという誤認が特に目立つ。
- 「わからない」という回答が他の国に比較して多いのはシンガポール(30%)、オーストラリア(26%)、アメリカ(22%)。
【放射線/放射能の影響範囲意識】
設問4.正解は同心円の中心です。放射線/放射能の影響によりどのくらいの範囲で危険だと 感じますか?日本地図上の同心円の中から選んで下さい。(SA:単一回答)

中国、台湾で放射線による影響範囲意識が極めて高い
- 中国(36%)、台湾(31%)は沖縄除く日本全国に影響が及んでいるという回答が最も多い。
- 残り6か国は原発周辺のみ危険だと感じる回答が最も多い。
【日本滞在時にほしい情報】
設問5.日本のある地点に行くと仮定すると、その地点の放射線/放射能に関して、 どのようなデータがあってほしいと思いますか?(MA:複数回答)

放射線量の情報提供は不可欠、風向きよりも距離という固定的情報ニーズが高い
- フランス(41%)は放射線量の情報ニーズが特に高い。
- オーストラリア(35%)は放射線量よりも距離の情報ニーズが高い。
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