人間の「知り合い」の数には上限値がある


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英国の人類学者・ロビン・ダンバー(Robin Ian MacDonald Dunbar)氏によると、人間の「知り合い」の数には上限があるという。その数、150人。

人によって100~230人(平均が150人)が「それぞれと安定した関係を維持できる個体数の認知的上限」であるらしい。心理学でも、人間の集団は自然に150人程度に収まるとのこと。

確か、ヴァージン創業者のリチャード・ブランソン(Richard Branson)氏が社員150人を超えたらファーストネームが覚えられないから、別会社にしたほうがいい、と述べていたのを思い出す。

TwitterやSNSで繋がる人の数が150人をはるかに超えてしまう現代でも、確かに、安定した関係を維持できる「知り合い」の数に変化がないかもしれない。が、その「知り合い」と呼べる人が常に入れ替わっているのが現代の特徴かもしれない。