インドネシアは少数言語の宝庫

WIPカレンダー(2019版)「絶滅しそうな言語、絶滅した言語」

10月:ドホイ語 話者:8万人(インドネシア・カリマンタン島)
「ボロソコモダップ」=莫大な量の小さな何か(雨以外)が降ること

2024年にインドネシアの新首都が移転されるカリマンタン島。マレー人はボルネオ島と呼ぶ島だが、そこで話されている沢山の少数言語のうちの一つがドホイ語だ。

「ボロソコモダップ」(=莫大な量の小さな何かが降ること)の響きは「ボロクソ」「タップリ」の語感にも似ていて実に面白い!

カレンダー_201910

秋の心と書いて「愁い」

「君看双眼色、不語似無愁」(きみみよ、そうがんのいろ、かたらざれば、うれいなきににたり)という良寛さんが愛した有名な言葉がある。

「さあ、私のこの二つの目を見てみなさい。何も語らないと何一つ愁いがないように見えるかもしれない。しかし本当はそうではないんだよ。本当に伝えたいものがある時、本当に深い思いがある時、最後は言葉では伝えられないんだよ。」という含意か。

小学生時代、良寛さまの演劇をしたことを思い出す。役回りは村の子どもだったような、裏方だったような(笑)

悟りは文字では伝えられないという禅の教えに通じる。どれだけ詳細なマニュアルを渡しても、自転車に乗れるかというとそうではないから。

言葉で伝えられることと伝えられないことがある、という当たり前のことを改めて思う。

Ryoukan&children
( 画像:良寛記念館より http://www.ryokan-kinenkan.jp/ )