London financial district skyline with illuminated stock market graphics at dusk

株価の落下から逃げられなかったニュートン

日経平均が六万六千円台にある。

バブル期の最高値は、三万八千九百十五円であった。1989年の大納会。あの数字を、私の世代は長いあいだ「天井」として記憶してきた。二度と届かない高さ、という意味である。いま30歳代の人にとっては、ただの歴史上の数字だろう。遠い昔の、ずいぶん低い場所についた記録にすぎない。

数字の桁は変わっていくが、それを見る人の心のほうは、あまり変わっていない。

1720年、ロンドンで南海会社の株が暴騰した。植民地貿易の独占権を背景に、誰も実態を確かめないまま値が跳ね上がり、そして崩れた。この騒ぎで損をした一人が、アイザック・ニュートンである。天体の運行は計算できるが、人間の狂気は計算できない。彼がそう嘆いたと伝えられている。万有引力を発見した人物が、株価の落下からは逃れられなかった(笑)

もう少し遡れば、17世紀のオランダでは、球根一つが家一軒と交換された。チューリップである。後年の研究では、その被害はかつて語られたほど深刻ではなかったとも言われるが、球根に家の値がついたこと自体は動かない。

こうした話を、人は笑う。球根に家一軒とは愚かだ、と。だが笑っている当人が、翌日には数字の上下に一喜一憂している。何を隠そう、私だ(笑)

面白いのは、上がっても下がっても人が落ち着かないことである。上がれば乗り遅れたかと焦り、下がれば失ったと嘆く。どちらにせよ、心は数字に握られている。

桁が一つ増えたところで、そこは変わらないのだろう。おそらく永遠に。

上記の南海泡沫事件から三百年。人間の側は、たいして進歩していない、とあらためて思う。

1ドル160円時代の洋行:何を持ち帰るのか

円が1ドル163円をつけた。39年7か月ぶりの安値だという。

中東情勢の緊迫による「有事のドル買い」が背景と説明されているが、私が心を惹かれたのは、その「39年7か月ぶり」という言葉のほうだ。

前回この水準にあったのは1986年12月。ただし当時の円は、この場所を逆向きに通り過ぎていた。プラザ合意を経て、1ドル240円から100円へと駆け上がっていく、その途中の一点である。同じ数字でも、往路と復路とではまるで意味が違う。あのとき昇り坂として通過した地点に、40年近くをかけて、今度は下りながら戻ってきた。

こうなると、外国は高い。旅行に限らない。留学、赴任、出張、外に出るという行為のすべてに、以前の1.5倍を超える値札がつく。若い人たちが海外へ出なくなったと嘆く声を聞くたび、これは気概の問題ではなく、お金の問題ではないかとも思う。

もっとも、日本人の洋行はもともと、途方もなく高いものであった。

福澤諭吉が咸臨丸で太平洋を渡ったのは万延元年、1860年である。渡航そのものが命懸けであった時代に、彼が現地で買い求めたのは、大量の書物であった。とりわけ、英華辞典である。

言葉が分からなければ何も持ち帰れないと見切った上での買い物であり、後の慶應義塾と、この国の翻訳文化の水脈は、あの一冊から始まったと言ってよい。

夏目漱石のロンドン留学は1900年からの2年間。文部省の給費生でありながら、彼は下宿を転々とし、食費を切り詰めた。切り詰めた分で何をしたかといえば、本を買った。帰国時に持ち帰った蔵書は数百冊に及んだと伝えられる。

神経衰弱になり失敗だったとも語られるあの2年間で、彼は英国から、下宿の一室に積み上がった書物と、「自分の進むべき道(鉱脈)を掘り当てた」という強い確信を持ち帰った。

高い時代に外国へ出た人ほど、何を持ち帰るかについて真剣だった。当たり前かもしれないが、この当たり前は示唆に富む。円が高く、外国が安かった時代、私たちは外国から何を持ち帰ったのだろうか。

私が英国で学んだ1990年代の半ばは、円が最も強かった時期にあたる。当時の日本人留学生は、少なくともお金の面では恵まれていた。

だが正直に言えば、その恵まれた条件を、私がどれほど活かしきれたかは心もとない。安いから買えた本、安いから行けた土地は数多くあったけれども、貧乏学生だったとはいえ、何にお金を使うかという悩みは、福澤や漱石時代の比ではない。彼らが一冊の辞書に賭けたような集中力や真剣さを、あの頃の自分が持っていたとは、とても言えない。

要は、高いということは、何を持ち帰るのかを、否応なく考えさせられるということ。3万円の航空券で行く外国と、30万円で行く外国とでは、見えるものの解像度が違ってくる。値札は、人を真剣にさせるということだ。

そう思うと、今の若い人たちが手にしている条件は、必ずしも不利ばかりではない。安い国から高い世界へ出ていくというのは、まさに明治の青年たちが置かれていた立場そのものだった。

1ドル163円の時代に、何を持ち帰るのか。それを決めてから、洋行せよ。彼らはそう問うていると思う。

Golfer hitting from deep sand bunker near ocean on a links golf course

全英オープンの季節がやって来た ヤァ!ヤァ!ヤァ!

ゴルフ好きにはたまらない、全英オープンの季節がやって来た。今年は7/16~19、第154回、舞台はイングランド北西部サウスポートのロイヤル・バークデール。9年ぶりの開催と聞く。私にとってひそかな夏の楽しみ。

全英オープンには、海辺のリンクスコースでしか開催しないという不文律がある。

リンクスとは本来、海と耕地とを「つなぐ」土地のこと。海から吹き上げられた砂が堆積してできた砂丘地帯で、農耕には痩せすぎ、羊を放つほかに使い道のなかった土地である。そんなデコボコの窪みだらけ茂みだらけの荒地で、羊飼いの人たちがその間を縫うように球を打つ遊びを見つけた。

つまり、リンクスは、設計された「ゴルフ場」ではない。発見された「ゴルフ場」というわけだ。

ゴルフ場を「造る」のが当たり前になった現代から見れば、これは驚くべきこと。最古のコースたちは、大地の側が先に用意して発見されるのを待っていた。

リンクスは理不尽である。

フェアウェイのど真ん中に打った球が、見えない起伏に蹴られて壺のようなバンカーに消える。午前の組が微風の下を進み、午後の組が横殴りの雨に叩かれる。同じ一日のうちに、条件の平等など全く存在しない。

現代のトーナメントコースが水を撒き、芝を刈り込み、公平性を精密に設計するのとは正反対に、リンクスは公平であることを最初から約束していない。

あるがままに打て。

ゴルフの最も古い戒律は、球についてだけでなく、天候や運についても言っている。

選手たちの戦い方も、リンクスでは変わる。空中を正確に飛ばす近代の打ち方では風に翻弄されるので、地面を転がす古い技術が蘇る。風に逆らわず、風を計算に入れる。それでも最後は運に身を任せ頭を下げる。

バークデールには、1961年大会でアーノルド・パーマーが茂みから放った一打を記念する銘板が残されているらしい。神業の記念碑ではあるが、裏を返せば、帝王をして茂みに打ち込ませる土地だということでもある。

英国に暮らした頃、この国の人々が天気に対して持つ、独特の諦めの明るさに感心したことがある。傘を持たずに雨に降られても、まあこういう国だから、と笑って歩き続ける。文句を言っても空は変わらないという千年来の学習が、国民性にまで染み込んでいるのだろう。

その意味で、リンクスのゴルフは、英国精神の競技版だと思う。

制御できるもの(自分のスイング、クラブの選択、心の平静)に全力を尽くし、制御できないもの(風、雨、跳ね方)は淡々と受け入れる。ストア派の哲人が説いたことと、スコットランドの羊飼いが遊びの中で見つけたことは、存外に同じなのである。

思えば、私の仕事も人生も、リンクスのようなものだ。

丹精込めた一打が思わぬ突風に流される。逆に、OBだと思った一打が岩にあたってフェアウェイに戻される。だからこそ、あの大会を見るのだろう。理不尽な風の中で、誰も天を呪わず、黙々と次の一打の算段をするのみ。

今週末はバークデールの風を画面越しに浴びようと思う。できれば少し、強めに吹いてほしい。

Antique books about American history, colonial law, and congress with a colonial-era American flag, a vintage map of the eastern United States, a quill in an inkpot, a pocket watch, and handwritten letters on a wooden table.

アメリカ建国1776年の教訓:ギボンとスミスの視点

今月4日、アメリカは建国250年を迎えた。誠におめでたくお祝い申し上げたい。

今回は、同じ1776年に世に出た本二冊を採り上げようと思う。その二冊とは、同年2月に第一巻が刊行されたエドワード・ギボン『ローマ帝国衰亡史』と、その翌月に出たアダム・スミス『国富論』である。

新しい国家の誕生と、大帝国の死亡診断書と、富の理論。後世から見れば近代を形づくる三つの文書が、申し合わせたように同じ一年に、それも数カ月のうちに現れた。

歴史にはときおり、こういう符合がある。だがこれは単なる偶然の同居ではない。二冊の本はどちらも、独立宣言が突きつけた問い、すなわち「帝国はなぜ植民地を失うのか」という問いに、事件に先立って答えを書いていた。

ギボンがこの大著を思い立った瞬間については、本人が回想録に書き残している。

1764年10月、ローマを旅していた彼は、カピトリーノの丘の廃墟に腰を下ろしていた。かつてユピテルの神殿があった場所で、裸足の修道士たちが夕べの祈りを唱えるのを聞いたとき、この都の衰亡を書こうという着想が降りてきたのだという。

彼の答えは、今なお新しい。ローマは一撃で滅んだのではない。帝国は自らの過剰な大きさという重みに、内側から少しずつ耐えられなくなっていった。衰亡とは事件ではなく過程である。そして過程であるがゆえに、その内側にいる者の目には映らない。

一方のスミスは、同じ問いを台帳の側から解いた。

『国富論』といえばピン工場の分業や「見えざる手」が引かれるのが常だが、この書物の終盤には、植民地を論じた長大な章がある。そこでスミスは、母国の重商主義的な独占が帝国自身にとって割に合わない事業であることを、費用と便益から冷静に算定してみせた。

植民地が帝国の経費を負担しないのであれば、英国はむしろ自らこれを手放すべきである。大西洋帝国の構想は帝国そのものではなく、帝国という夢にすぎない。そう言い切ってのける経済学者が、開戦の年のロンドンにいたのである。

政治家たちが帝国の威信を語っているときに、帳簿を見よと言った。この胆力には、二百五十年を経ても敬服するほかない。

なお、興味深いことに、この二人は互いを知る仲であった。

ともにロンドンの文人サークル、サミュエル・ジョンソンやエドマンド・バークが設立した「The Club(クラブ)」に名を連ねており、ヨーロッパ随一の都市の、ごく狭い社交の輪の中から、同じ春に、帝国への二つの診断書が生まれた。

ギボンは世紀の単位で帝国の寿命を測り、スミスは収支の単位で帝国の採算を測った。物差しは違えど、結論は響き合う。過剰に広がったものは、その広がり自体によって蝕まれる、と。

ここに一つ、皮肉な暗合がある。

ギボンは執筆のかたわら英国議会に議席を持ち、アメリカ植民地への強硬策を支持する側に票を投じていた。ローマの衰亡をあれほど鮮やかに見通した眼にも、自らが生きる帝国の亀裂は見えなかった。

スミスの帳簿にせよ、閣議を動かすには至らなかった。診断は正しくとも、患者は聞く耳を持たぬのが常である。人間の視力とはそういうものなのだろう。

建国250年のアメリカをめぐっては、今後の行方を論じる声がかまびすしい。私はここでアメリカの衰亡を予言するわけではない。歴史は繰り返さないし、ローマと現代を安易に重ねたいわけでもない。

ただ、韻は踏む。

1776年の二冊が教えてくれるのは予言ではなく、測り方。国家の健康は四半期や選挙の周期ではなく、世紀の単位と、正直な帳簿との両方で測らねば見えてこない。そして最も見えにくいのは、いつの時代も、自分が立っている足元なのだ。

英国で歴史学を学んでいた頃、かの国の書店では、ギボンもスミスも今なお普通の顔をして棚に並んでいることに感心した記憶がある。二百五十年前の書物を現役の同時代人として読み続ける社会は、それだけで一つの見識である。

独立宣言が読み上げられるこの夏、片隅で二冊の頁を繰る。それもまた、250年の祝い方の一つだと思っている。

バーミンガム市の破産と男女賃金差

英国・バーミンガム市の破産宣言。ゴミ収集など肉体的重労働の多い男性職員にボーナスが払われ、オフィスワークや肉体的軽労働の女性職員にボーナスが払われていなかった件の訴訟で女性職員が勝訴。過去の未払賃金が莫大となり、破産宣言をする事態となっているらしい。

男女同一賃金の側面から、今後、英国の他の自治体や企業はもちろん、日本を含む世の中全体に影響しそうなニュースだ。

男女の差別なくあらゆる職種について均等に配属命令を出すとどうなるのか、男女の性差が仕事の効率性に影響を与える職種はどう考えるべきか、男女によって配属希望に違いが出ると思うがどう扱うべきか、など頭の中にたくさんの「?」が灯る。

いずれにせよ、人がやりたがらない職種(公共サービス)は高給であってよいと思うし、何となく最適値になってきた歴史のようにも思うが、今後どう賃金と適性を決めるのがフェアなのかよくわからない。

BBC https://www.bbc.com/news/uk-england-birmingham-66715441

日本人は○○に目が行く傾向あり

Amazonレビュー評価にお国柄が出るという面白い記事に首肯した。ある製品にAという長所とBという短所があるとすると、

「Bは悪いがAは良い。だから5点評価」というのが米国、イタリア、英国、豪州、カナダ

「Aは良いがBが悪い。よって4点評価」というのが日本、フランス

長所に目が行くか、短所に目が行くか。日本人には確かに短所に目が行く人が多い。他人の短所にも自分の短所にも(笑)もちろんこの傾向は必ずしも短所ではなく長所にもなりえる。

(記事出典:家電批評 2019.2、p33)

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19世紀、西洋美術界を変えた努力の天才

西洋画の歴史は、誤解を恐れずに一言でいうと、「写実的、キリストと人の裸の2本柱」と言っていい。禁欲と解放の戦いとも言っていいだろう。

しかし、その次元から離れた男がいた。絵の対象として、「人」ではなく「自然」を選んだ男。崇高な自然の風景にこそ美があると初めて風景画に本格参戦した男。

彼こそ、英国・ロンドンに生まれた床屋の息子、ジョゼフ・マロード・ウィリアム・ターナー(Joseph Mallord William Turner)だ。(自画像)

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裸とキリストのオンパレードである西洋絵画に食傷気味だった私は、1989年、ロンドンで初めてターナーの絵を観て鳥肌が立った。

「これ、これだよ、美しいのは・・・」

荒々しい海、迫りくる嵐、生命力を感じさせる雲、虹が立つ山麓、座礁した船、地平線まで見渡せそうな丘、雪崩に襲われる小屋、こうした風景を観ていると、自然の「生命力」、そして偉大さと怖さと崇高さが観る者に迫ってくる・・・と同時に無常さも伝わってくる。

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彼が東洋の水墨画を観たかどうかは知らない。しかし、西洋画と東洋画が融合するとこうなる、という絵画の新境地がここにある、と思った。

I know of no genius but the genius of hard work.

「天才なんてものは知らない。ハードワークの天才なら知っている。」という彼の言葉が残っている。

その証拠に、彼は膨大な数のスケッチや絵を遺した。

そんなターナーの絵が東京にやってきたので「再会」してきた(笑)。

初めて観た時の感動に比較すると、少し薄らいでしまったのは事実だが、やはり死ぬまでに一度は観るべき画家だと心底思う。

ターナー展 
“2013年秋、英国最高の巨匠、待望の大回顧展”
http://www.turner2013-14.jp
2013年10月8日(火)~12月18日(水) 東京都美術館
2014年1月11日(土)~4月6日(日) 神戸市立博物館

因みに、夏目漱石「坊ちゃん」に登場する台詞がこちら。彼もロンドン留学中にターナーのこの絵を観たと思われる。

「あの松を見たまえ、幹が真直で、上が傘のように開いてターナーの画にありそうだね」と赤シャツが野だに云うと野だは「全くターナーですね。どうもあの曲り具合ったらありませんね。ターナーそっくりですよ」と心得顔である。

ta-na-

以上、私も「心得顔」に述べさせていただきました。

景気動向をどのように把握するか

弊社が受託した内閣府調査案件
「諸外国等における景気動向把握の方法に関する調査」 2013.3

随分と遅ればせながら、担当者の皆さん、ご協力いただきました学識経験者の皆さま、お疲れ様でした ~(-o- )~

景気動向を迅速に把握し、的確な情勢判断を行うことは、適切な経済財政政策の運営に不可欠です。

内閣府経済社会総合研究所では、景気観測と予測を目的として景気動向指数(コンポジット・インデックス(CI)及びディフュージョン・インデックス(DI))の作成及び公表を行っていますが、景気動向をどのように捉えるのか、その方法は国や機関により様々です。

海外ではどのように行っているのでしょうか。

本調査では、景気動向指数の改善のための基礎資料とするため、外国の行政機関及び団体、国際機関並びに国際会議その他の国際的な枠組みにおける景気の動向を捉える方法及び景気統計作成の取り組みについて、以下の通り調査を実施しました。

対象: 米国、欧州委員会、英国、フランス、ドイツ、イタリア、ベルギー、スウェーデン、オランダ、アイルランド、フィンランド、中国、韓国、台湾、タイ、OECD、国連 (計17か国・機関)

その他、昨今トピックとして挙げられることの多いビッグデータを利用した景気動向の把握

について調査分析を行いました。

これらの調査が近い将来、なるべく早くなるべく正確な景気動向に役立ち、適切な経済財政政策に反映されることで、私たちが暮らしやすいものになることを切に願います。

内閣府_諸外国等における景気動向把握の方法

公共料金、日本はやはり高いのでしょうか?

今春に終了した消費者庁からの委託調査案件「公共料金の内外価格差等調査分析」

随分と遅ればせながら、担当者の皆さん、お疲れ様でした ~(-o- )~

日本の公共料金は国際的にみて高く設定されているものが多く、高コスト構造の要因にもなっています。内外価格の是正・縮小が進めば、日本の消費者はもちろん、日本企業にとっても競争力強化につながります。

対象都市:東京、ニューヨーク、ロンドン、パリ、ベルリン
対象料金:電気、都市ガス、上下水道、電話、航空運賃、鉄道運賃、地下鉄、バス、タクシー、高速道路

で調査分析を行いました。

世はデフレ是正の方向に動いていますが、公共料金については、これらの調査が近い将来に反映され、私たちが暮らしやすいものになることを切に願います。

消費者庁(公共料金の内外価格差)_201303

海外で働く場合、年金はどうなる?

国境を越えて働く人が今後ドンドン増えていきます。海外で働く場合、原則、現地国の社会保障制度に加入しなければなりませんが、年金はどうなるのでしょう。

日本は社会保障協定を14か国と結んでいます。年金保険料の二重払い防止、加入期間の通算が認められています。

社会保障協定(保険料の二重負担防止および年金加入期間の通算)を結んでいる国はドイツ、アメリカ、ベルギー、フランス、カナダ、オーストラリア、オランダ、チェコ、スペイン、アイルランド、ブラジル、スイス。

社会保障協定(保険料の二重負担防止のみ)はイギリス、韓国、(発効準備中の)イタリアとなっています。

自分はどうなる?と思った方、正確な情報は、日本年金機構へ http://www.nenkin.go.jp

以下、ニュースリリースです。 ////////////////////////////////////////

WIPジャパン、日本年金機構「諸外国の年金関連カスタマーサービスに係る調査」を受託
~ 外国人にも対応できる年金サービスを考える ~

グローバルビジネス支援サービスを提供するWIP(ウィップ)ジャパン株式会社(本社:東京都千代田区)はこのたび、日本年金機構の「諸外国の年金関連カスタマーサービスに係る調査」を受託しました。(2013年1月10日付)

国境を越えて働く人が世界的に増加しています。日本でも外国人登録者数は、1991年の122万人から2011年時点で208万人となり、20年間で7割も増えています[1]。内、外国人労働者数も、2007年10月外国人雇用状況の届出が義務化されてからの4年間で20万人も増え、2011年には69万人となっています[2]。

海外で働く場合、現地国の社会保障制度に加入する必要がありますが、母国と現地国の保険料を二重に負担しなければいけないケース、年金を受け取るためには一定期間現地国の年金に加入しなければいけないために保険料の掛け捨てになってしまうケース等が生じています。

こうしたケースを防ぐために、日本は14カ国(2013年1月16日現在、)と協定[3]を結んでおり、日本国内に住所を持つ20歳以上60歳未満の外国人にも公的年金に加入する義務があるため[4]、年金事務所等での外国人に対するカスタマーサービスの必要性が高まっています。

そこで、今後、公的年金業務の運営を委託された日本年金機構が、外国人に対するカスタマーサービス向上をどのように行っていくべきかを検討するため、各国の年金事務実施機関のカスタマーサービスについて調査を行うこととなりました。

調査対象国は、社会保障協定締結国でもあり、国内に外国人を比較的多く抱えるアメリカ合衆国、ブラジル、フランス、韓国、オーストラリアの計5か国。

具体的には、どのように年金対象者を把握し、保険料を徴収し、年金額の支払をしているか、また、どのようなIT活用を行っているか、窓口対応、納付記録の提供方法等、事務処理・カスタマーサービスについて調査を行います。

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[1] http://www.moj.go.jp/index.html (法務省)
[2] http://www.mhlw.go.jp/ (厚生労働省)
[3] 社会保障協定(保険料の二重負担防止および年金加入期間の通算)を結んでいる国はドイツ、アメリカ、ベルギー、フランス、カナダ、オーストラリア、オランダ、チェコ、スペイン、アイルランド、ブラジル、スイス、社会保障協定(保険料の二重負担防止のみ)はイギリス、韓国、(発効準備中の)イタリアとなっている。
[4] http://www.nenkin.go.jp/ (日本年金機構)

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■WIPジャパン株式会社について:
2000年に設立されたWIPジャパン株式会社は、諸外国リサーチ全般、海外マーケティングコンサルティング、多言語翻訳などのグローバルビジネス支援(Global Business Support:GBS)サービスを提供しています。顧客には、多言語で様々な情報を発信・伝達・入手する必要のある約4千社以上の企業、政府組織、研究機関が含まれます。
http://japan.wipgroup.com/
東京本社 102-0093 東京都千代田区平河町1-6-8 平河町貝坂ビル
Tel: 03-3230-8000 Fax: 03-3230-8050  
本件問い合わせ先: 情報事業本部・片平

20130125_PR_日本年金機構_ページ_1

海外では放送分野でどのような規制をしているのでしょうか

総務省からの請負案件「諸外国における放送制度に関する調査研究」が完了。

担当者の皆さん、お疲れ様でした ~(-o- )~

日本でも、昨今、放送のデジタル化やブロードバンドの普及等に伴う放送の複雑化が急速に進んでいます。

同時に制度上の課題も増えており、諸外国の取組みを把握するため、

…対象国:6カ国(米国、欧州連合、英国、仏国、独国、韓国)

で調査研究を行いました。

調査内容は、規制機関、番組規律、マスメディア集中排除、参入規制、外資規制、公共放送関連と多岐に渡りました。

これらの調査結果が日本の放送政策に反映され、私たちにとって身近な放送がより利便性の高いものになることを切に願います。

いかに外国の法令を調べるか? 

アクセスガイド外国法
アクセスガイド外国法

最近、外国法関連のレファレンス系書籍の紹介を続けていますが、これが一番。各国の基本的な情報源と基礎的な法体系が紹介されています。

いかに外国の法令を調べるか? ネット編

インターネット法情報ガイド
インターネット法情報ガイド

日本はもちろんだが、韓国、北朝鮮、中国、台湾、タイ、英国、フランス、ドイツ、オーストリア、スイス、スウェーデン、ポーランド、ロシア、EU、米国、カナダ、ブラジル、豪州、アフリカ、中東、各種国際機関の情報源が整理されている。

ここまで来ると、あの国かの国まで欲しくなるが、いやいや、それは欲張りすぎというもの。うちにとっては実にありがたくて便利です。m(_ _)m

スポーツ団体の不祥事は減るだろうか・・

文部科学省からの委託調査「スポーツ政策調査研究(ガバナンスに関する調査研究)完了。

担当者の皆さん、お疲れ様でした ~(-o- )~

対象国は、米国、英国、豪州、カナダ、インド。

昨今、大相撲をはじめ色んなスポーツ団体の不祥事が話題に挙がることが増えています。一体、海外ではどうやって対処しているのでしょう?

外務専門家を招いて研究会を3回にわたり実施、5か国におけるスポーツ団体に対する監督庁の監督体制を整理、競技統括団体の認定スキームに着目、認定する上で当団体のガバナンス強化がどのように図られているか、という観点から調査を行いました。

今後、国としてこうした団体をどう監督し、どのようなガバナンス強化を図ってもらうのか、参考の一助になることを願っています。

西暦1年からの世界GDP史

購買力平価ベースであることに留意。

西暦1年の世界は中国とインドで全体の60%。西暦1000年の世界は中国とインドで50%。インドの方が多いぐらい。

中国の絶頂期が、上のグラフでは1820年頃。清の絶頂期を少し過ぎた頃か・・・。当時、世界の33%、つまり3分の1を占めており、現在の米国より断然多い。

日本は歴史の中で2~8%ぐらいを占めている。フランスやイタリアと同じぐらいか。

英国王のスピーチ 観了

英国王のスピーチ
英国王のスピーチ

遅ればせながら観了。一言で言うと、当時、世界人口の4分の1を支配していた大英帝国の国王(現エリザベス女王の父・ジョージ6世)と豪州出身の平民との友情が織り成す吃音症克服物語。国王は失敗を重ねながら少しずつスピーチができるようになっていきます。

私たちは皆コンプレックスを持っています。そのコンプレックスに正面から向き合い克服するのはなかなかできるものではありません。

ジョージ6世、いい国王ですね。ベテラン俳優陣が演じるすばらしい映画でした。

実際のスピーチ音声(BBC)
http://www.bbc.co.uk/archive/ww2outbreak/7918.shtml

イギリス人は歩きながら考える。日本人は?

イギリス人は歩きながら考える。
フランス人は考えた後で走り出す。
スペイン人は走ってしまった後で考える。

と言ったのは、思想家でもあり元国際連盟スペイン代表を務めた故マダリアーガ(Salvador de Madariaga)さん。これに敢えて付け加えさせていただくと・・・

日本人は他の人が歩いているか確認してから歩き出す

もっと正確に言うと、

日本人は他の人が歩いて無事上手くいったのを見届けた後一斉に走り出す

でしょう(笑) 走り出すとすごいのだが・・・一極集中。他の人が歩いたことのない道は迷いに迷う。

日本は世界が賞賛するほど豊かな国ではなかった


途上国化する日本 (日経プレミアシリーズ)

日本の一人当たり名目GDPは、1970年代に英国を抜き、1980年代に米国を抜いた。1990年代前半には米国の1.5倍に達した。

しかし、各国の物価を勘案した「一人当たりの購買力(平価)調整済みGDP」で比べるとどうなるか?

つまり、米国の1.5倍になっても、日本の物価が米国の2倍だったら、日本人一人が買えるモノの量は米国人一人より少ない、ということになってしまう。そこで、物価というモノサシ(購買力平価)でGDPを調整すると、一体どうなるか?

実は・・・

日本はずっと米国より低かったのである w(゚o゚)w

日本人の実質的な所得レベルは米国を追い抜いたことなど一度もなかった。ピーク時(1991年)でも米国の89%。そして現在70%へダウン。

さらに、いつの間にか(1990年代前半)シンガポールには抜かれ、差は開く一方だ。このままの成長率だと、マレーシアにも早晩抜かれるらしい。

日本は、少なくとも経済的には「欧米に追い付け追い越せ」を達成したのではなかったか。欧米を抜いて一度はトップに躍り出たのではなかったか。

マラソンでいえば、後続集団から這い上がって先頭集団に追い付き、さらにその先頭集団を引っ張るほどの位置に上がったと思っていた。ところが、実は、先頭集団後方に追い付いたところでちょっと一安心、息が切れて失速。現在、後続集団に少しずつ抜かれ始めているという状態だ。

この事実、経済に詳しい人には「何を今更」と言われるかもしれないが、勉強不足の私にとってちょっと一発浴びせられた気分になった。日本は一度はトップに立った。だから「目標」を見失ったんだと、とんだ勘違いをしていたわけだ(笑)。

まあ、それだけ日本の消費者は高いものを買わされてきたということか・・・。豊かさを実感できないという世論も当たり前の話しだ。

でも、いい。日本に新たな目標が生まれる可能性がある。物価を勘案した(一人当たり)所得レベル世界一という目標だ。

果たして、先頭に立つエネルギーと気概が日本に残っているだろうか・・・

旅行新聞(2011.07.01) もう一つの掲載記事

WIPジャパンが5月に実施した在外外国人の意識調査(自主調査)を、旅行新聞が採り上げてくださいました!

少しでもお役に立てればうれしいです。\(^O^)/

以下、記事本文です。

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日本への渡航抵抗65%
WIPジャパン
外国人意識調査5月

WIPジャパンが5月14-18日に行った在外外国人への意識調査によると、「日本への渡航に抵抗がある人」は65%となり、4月調査時の7割強からはすくなくなってきたことが分かった。

インターネットを使い、イギリス、ドイツ、フランス、台湾、中国、オーストラリア、アメリカ、シンガポールの計8ヶ国1600人に調査した。

「日本への渡航に抵抗がありますか」という問いでは、全体で65%の人が抵抗があると答え、特にドイツ、フランスなど欧州では抵抗感が高かったが、4月調査時よりは減少傾向にある。

「抵抗を感じる理由」では、一番多い40%の人が放射能をあげ、「日本滞在時にほしい情報」でも放射線量をあげる人が37%と最も多かった。

「地図上での福島原発の位置認識」では約40%の人が正確に認識しているが、24%の人が東京を選んだ。特に欧州では福島原発が東京にあるとの誤認が多かった。*

「放射能の影響でどのくらいの範囲で危険を感じるか」との問いでは、30キロが16%、1500キロが16%、500キロが13%、1千キロが10%と続く。

中国や台湾では、日本全国を網羅する1500キロをあげる人がそれぞれ32%、24%と最も多く、放射能による影響意識が極めて高かった。

* ちなみに、設問では地点を表す●表示のみで、「東京」という地名を表示しているわけではないことにご留意下さい(上田)