学ぶとは一生質問し続けること

PeterUeberroth

“Ask questions all your life. It is the best way to learn.”
「一生質問し続けること。学ぶにはそれが一番。」

私はこの言葉が大好きだ。ロサンゼルスオリンピックを組織委員長として成功させたピーター・ユベロス(Peter Ueberroth)氏の言葉だ。

彼は航空会社に就職した後、26歳で独立。旅行会社を起業して北米2位の旅行会社に育て上げる。その手腕が買われてロサンゼルスオリンピックの組織委員長に抜擢されたのが43歳の時。旅行会社の経営から手を引いて、オリンピックに専念した。

彼は、既存施設やボランティア活用によるコスト削減、放映権、1業種1社に限定したスポンサー契約、公式マスコットの商品化により、それまで「アマチュアスポーツの祭典」だったオリンピックを大きく変貌させた。

「商業主義」になったオリンピックに対する賛否はあるが、開催国・都市に過大な財政的負担がかかるために一都市しか立候補しなかったロサンゼルスオリンピックを転換点として、開催都市の人たちが経済面も含めて自主自立の精神で工夫をこらすようになったことは間違いないところ。

今後ますます世界中のたくさんの新興国の都市が立候補するようになればすばらしいと思う。

2020年に東京にオリンピックがやってくる。世界の関心が東京一点に集中する・・・その日が楽しみで待ちきれない。

SNEPって何?

最近話題に挙がるSNEP。「Solitary Non-Employed Persons」の略らしい。

「孤立無業者」と訳され、2006年時点で約112万人、2011年時点で162万人。20~59歳の未婚で無就業(学生以外)で孤立している人(家族のみ一緒)の意味らしい。

その後もおそらく増えているだろう。年間10万人ずつ増加だとすると、2013年の現時点で約180万人。国民約70人のうち一人がSNEPということになる・・・(悲)

孤立無業(SNEP)
孤立無業(SNEP)

話は一転。世界には今でも悪魔払いをする呪術師(シャーマン)がいるが、例えばスリランカの悪魔祓いの儀式では、無気力になり仕事に行きたくない男性、登校拒否の少年、原因不明の病の人など色々な症状の人に対し、呪術師(シャーマン)が徹夜で大々的なパフォーマンスを施す。

親戚や近所の人たちでごった返す中、最初は太鼓から始まり、夜明けころには漫才でみんなが大笑いをするような状態になる。そしていつの間にか患者も笑い体調が良くなっているという。

シャーマンは「悪魔は孤独な人間に訪れる」と言う。今の世の中、孤独な人で溢れている。人と人のつながりこそが生命の活力源だということを私たちはもっと意識する必要がありそうだ。

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英語を話せなくても米国で稼ぐ

「もし世界が共通言語の方向へ進むのであれば、その言語が確実に英語であるようにすること、もし世界が共通の遠距離通信・安全・そして品質基準の方向へ進むのであれば、それらはアメリカ製であるようにすること、もし共通の価値観が育つのであれば。それらはアメリカ人にとって心地よいものであるようにすること、これらはアメリカの経済的・政治的利益に叶うのである。これらははかない夢などではない。英語が世界を結びつけるのだ」
(キッシンジャー外交政策研究所長デイヴィッド・ロスコフ氏)

本音だろう。私もアメリカ人なら同じように考えるかもしれない。何せ、米国内で英語を話せない・話さない人たちが急増しているし、外国語を習得するのは大変だから。

そんな米国のニューヨークで、英語を全く話せない中国人・謝さんが移動販売店で儲けている。one, two, three まで聞き取れるが、fourになるとわからないらしい(笑)この精神がいい。実にいい。見習わないと。

そろそろノーベル賞が話題

そろそろノーベル賞が話題になり始める頃。1年はあっという間だとつくづく思います。

トムソンロイター社が毎年「どれだけ論文が引用されたか」でノーベル賞を予想していますが、今年は日本から物理学分野で、東北大学の大野英男教授、医学・生理学分野で、東京工業大学の大隅良典特任教授、東京大学大学院の水島昇教授が「候補」に選出されました。
http://ip-science.thomsonreuters.jp/press/release/2013/nobel-laureates/

ちなみに、日本のノーベル賞受賞者数は過去18名(我が高校の先輩でもあり、受賞時点で米国籍であった南部陽一郎さんを含めると19名)、世界8位だそう。

日本の西洋コンプレックスが見え隠れするノーベル賞トピックなど気にしたくない自分がいますが、やはりちょっと気になってしまいました。まっ、いいか(爆)

nobel

伊トスカーナ州産ワイン『キャンティ』

イタリア・トスカーナ州で生産されるワイン『キャンティ』の日本上陸の手伝いをしてます。廉価で品質も良いもの。現在、海外ではロシアで大人気!

メディチ家にゆかりのある、このワイナリーが経営するホテル(写真)に先日宿泊しました。広大なワイン畑を仕切る親父さん、実にいい人です。

latancia
http://www.latancia.com/home.html

ウフィツィ美術館 「プリマヴェーラ」

8月に訪れたフィレンツェ・ウフィツィ美術館。私のメインターゲットはやはり「プリマヴェーラ」。これを見ないと帰れない。

思ったより大きい。横3メートル・縦2メートルぐらい。描かれている人物もほぼ等身大。メディチ家の結婚記念のために描かれた説があるが、確かにどう考えても、大金持ちのパトロンから注文をもらわないと、こんな時間のかかりそうな大きな絵は描かないだろう。

つまり、そもそも庶民に見せるために描いた絵ではなく、パトロンとその家族や友人たちにウケそうな絵にしているに違いない。そして描かれているのは、そういった当時実在していたパトロンの周りの人達ではないかと思った。

画家ボッティチェッリの作品。ボッティチェッロ(小さい樽の意)が彼の名前の由来らしいから、相当飲み食いもさせられていたかもしれない(笑)

現代の人達がそんな内輪向けの絵を目をキラキラさせて観てるのも面白いし、そういう私も同じだなぁと思って愉快だった(笑)

primaver

都市圏としての世界最大の市場はどこでしょう?

「都市圏としての世界最大の市場はどこでしょう?」と先日セミナーで参加者の皆さんにお尋ねしたら、どなたもわかりませんでした。

海外におけるマーケティングの単位は「国」ではなく「都市」ですよ!、とクライアントさんや周りにしつこいぐらい言っていますが(笑)、世界の大都市圏人口を自分の備忘にメモしておきます。

さて、もう一度。 世界最大の都市圏としての市場は・・・・どこでしょうか?

  

正解は、東京圏です。

「都市」としてのかたまりをどう定義するかにも拠りますが、圧倒的に世界1位です。

関東圏で仕事をしている方、私も含めて、ビジネス的には世界で一番恵まれているところで仕事をしているという有難味をかみしめましょう。

さて、都市圏としての市場ランキング・トップ20は以下の通りです。
出典: http://www.demographia.com/db-worldua.pdf

1 東京圏 37.2百万人
2 ジャカルタ圏 (インドネシア) 26.7
3 ソウル圏 (韓国) 22.9
4 デリー圏 (インド) 22.8
5 上海圏 (中国) 21.8
6 マニラ圏 (フィリピン) 21.2
7 カラチ圏 (パキスタン) 20.9
8 ニューヨーク圏 (米国) 20.7
9 サンパウロ圏 (ブラジル) 20.6
10 メキシコシティ圏 (メキシコ) 20.0
11 北京圏 (中国) 18.2
12 広州圏 (中国) 17.7
13 ムンバイ圏 (インド) 17.3
14 大阪(-神戸-京都)圏 17.2
15 モスクワ圏 (ロシア) 15.8
16 カイロ圏 (エジプト) 15.1
17 ロサンゼルス圏 (米国) 15.1
18 コルカタ圏 (インド) 14.6
19 バンコク圏 (タイ) 14.5
20 ダッカ圏 (バングラデシュ) 14.4

今後ますます世界的に人口の都市への集中が起きます。 人あるところにビジネスあり。

上記リストをながめながら、所得と人口を想像してみてください。自ずと海外展開のイメージが湧きませんか。

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