先日、車中オーディブルで聴読。
海外で一度も料理修行をしたことのない日本人パティシエが、ショコラの世界コンクール初出場で最高位を獲得したのは素直に素晴らしいと思う。丁寧な仕事ぶりはもちろんだが、小山氏の「しつこさ」がキーだと思った。
面白い。だが、池波翁の美意識をそのまま飲み込んだ25歳頃と読後感が違う。私の意見と少し違うかな、と思える箇所が生まれたということだ。
100%、翁に合わせる必要はない。美意識の基準は一つではなく、自分なりの「かっこ良さ」「かっこ悪さ」の基準を持つことが大事だと思う年になったということに気付く読後だった。
もちろん未読の男性には一読を勧めたい。