蕎麦うちて 鬢髭(びんし)白し 年の暮 (服部嵐雪)
作者は芭蕉の高弟です。自分で蕎麦を打ったのかもしれません。粉で白くなった髪やひげは、年の暮れの風物詩なんですね。年越し蕎麦を作る人の活気も伝わってきます。
本年もお世話になりました。年越し蕎麦は残してはいけませんよ(笑)
ニューズウィーク日本版(2010年12月20日(月))で、レジス・アルノーさんが「スカイツリーは東京衰退のシンボルだ」と述べている。
http://www.newsweekjapan.jp/column/tokyoeye/2010/12/post-267.php
私はここ数ヶ月間日本をにぎわせている「東京スカイツリー万歳」の大合唱に参加できない。完成すれば、東京スカイツリーは中国・広東州や台北のライバルをしのぎ、ドバイのブルジュ・ハリファに次いで世界で2番目に高い人工建造物となる。大したものだと言いたいところだが、「高い建物を建てること=進歩」という考え方は時代遅れだし、今となっては途上国の専売特許だ。私には、東京スカイツリーが日本の進歩どころか衰退のシンボルに思えてならない。
スカイツリーのような建造物は東京にはふさわしくないし、とりわけ下町には似合わない。歴史的に見て、東京はパリと同じように平らな都市だ。地震のリスクを考えてあまり高層ビルを建てられなかったおかげで、ほかのアジア地域には見られないようなこじんまりとした「村」の雰囲気を維持してきた。香港やシンガポールなどの都市に比べると、東京には超高層ビルが少ない。
日本人には日本の景観の良さがわからない。高さを競うのは発展途上国の発想か・・・ なるほど一理ある。耳が痛い。面白い。
ソフトでクールなはずの東京(日本)が、上海をはじめとする新興パワーに押され、つい同じ土俵で競争しようとしてしまった結果なのだろう。
町おこしを成功させるには、「よそ者・若者・馬鹿者」が必要だと言われる。アルノーさんを「よそ者」扱いするわけではないが、東京人でない視点から東京を考え、日本人でない視点から日本を考えることの重要さに気づかせてくれる。
個人レベルもそうだ。他人の視点で自分を見る。
会社もそうだ。新人の視点や社外の人の視点を取り入れる。
国もそうだ。外国人の視点を取り入れるために、「国外大臣」なるものを新設してもいいかもしれない。
東京の気象統計上、本日は一年で最も晴れる日だそうで・・・確かに晴天! 嬉しくなります
→ すみません! 間違えました。12月29日でした!
大阪で創業して数年間、関西師友協会で一緒に勉強していた仲間の一人・北村佳嗣さんが、12月25日に亡くなられたという悲報がさきほど飛び込んできた。
昨年結婚したばかり、事業(聖天薬局)も順調と伺って、久しぶりに会いたいと思っていた矢先・・・38歳で逝くのは早すぎます。
心からご冥福をお祈りいたします。 合掌
誕生日を迎えました。メッセージをいただいた皆さん、心から感謝です!
月並みなことは言いたくありませんが、四捨五入したくない歳になり、その事実を認めたくない自分がいます(笑)
サミュエル・ウルマン曰く、
青春とは、人生のある期間を言うのではなく、心の様相を言うのだ
・・・・・・・中略・・・・・・・
人は信念と共に若く 疑惑と共に老ゆる
人は自信と共に若く 恐怖と共に老ゆる
希望ある限り若く 失望と共に老い朽ちる
・・と、青春の詩を思い出すところが若くないと思いながらも、それでも改めてウルマンさんの詩の通りだと思う。
要は、歳なんてどうだっていい(爆) とメラメラする自分がいることを確認できたことに、この誕生日の意義を感じるのだ。
大学の先輩・福地さん、町田さん、守安さんに香港食堂でお祝いしていただきました。ご馳走様でした! 有難いです(涙)
言わずと知れたチャールズ・ディケンズの名作「クリスマスキャロル」(イギリス英語だと「クリスマスカロル」)。ディズニーが忠実にディケンズの世界を映画化しています。
公開から1年遅れですが、クリスマス前のこの時期に観了。感動しました!
観ていない人に申し訳ありませんが、主人公・守銭奴クルージは、あるクリスマスイブの日、3つの精霊にそれぞれ自分の過去と現在と未来を見せられ、自分の生き方を悔い改めるというストーリー。
最後、誰にも省みらず惜しまれず自分が死ぬ様を精霊に見せられ、自分の墓標を見て奈落の底に落ちると思った瞬間、自宅のベッドから落ちていた。
私は生きている、「I’m still here!」と声高らかに叫ぶシーンが印象的。
人が死んだ後に残るものは、得たものではなく、与えたものなんですね。
観るなら、クリスマス直前のこの時期にぜひ。心からお薦めします。
★★★★★
2013.12.4 以下追記
弊社監修の電子書籍版を出しました。最廉価です。読むなら、クリスマス直前のこの時期にぜひ。クリスマスに心がほっこりします。