「完全無欠(Bulletproof)ダイエット」をご存知だろうか。 これは、シリコンバレーのIT起業家であるデイヴ・アスプリー氏が、30万ドル(約5千万円)以上の私財を投じて自身の体を「バイオハック(解析・改良)」して編み出した食事法である。
彼が自分に代わって調査し実験してくれたと考えると、5千万円の価値がある情報だ(笑)
単に痩せるだけでなく、空腹感に悩まされることなく脳のパフォーマンスを最大化することを目的としている。今回は、帯に惹かれて購入した本書を読了。これまでの常識を覆す「完全無欠ダイエット」の4つの基本ルールを整理してみたい。
- 朝食を「完全無欠コーヒー」に置き換える
このダイエットの代名詞とも言えるのが、「完全無欠コーヒー」という名づけられた「バターコーヒー」である。朝食の代わりに、良質なコーヒーにグラスフェッドバター(牧草飼育牛のバター)とMCTオイル(中鎖脂肪酸が凝縮されたオイル)を加えてミキサーで混ぜたものを飲む。これにより、空腹感を抑えるとともに、脳へ素早くエネルギー(ケトン体)が供給され、午前中から高い集中力を発揮できる、と。
- 質の高い「正しい脂肪」をたっぷり摂る
従来のダイエットでは「脂質制限」が常識であったが、完全無欠ダイエットでは「1日のカロリーの50〜70%を正しい脂肪から摂る」ことを推奨している。MCTオイルやココナッツオイル、グラスフェッドバターなどの良質な中鎖脂肪酸・短鎖脂肪酸は、クリーンに燃焼するエネルギー源となり、ホルモンバランスの維持や体重減少に役立つ、と。
- パフォーマンスを下げる「反栄養素(毒素)」を排除する
頭がぼーっとする、だるいといった不調の根本原因は、体内で起きる「炎症」である。そのため、植物が身を守るために持つ「レクチン」「フィチン酸」「シュウ酸」や、市販のコーヒーや穀物などに付着しがちな「カビ毒(マイコトキシン)」といった反栄養素を避けることを強く推奨している。健康に良いとされる玄米や大豆なども、これらの反栄養素が含まれるため注意が必要とされている、と。
- 「15〜18時間のプチ断食」と「夜の糖質」
1日の食事は6〜8時間以内に済ませ、残りの時間は断食状態(ファスティング)にするのが基本である。空腹の時間を長く取ることで、細胞内の老廃物を掃除する「オートファジー(自食作用)」が働き、細胞レベルから体が浄化される。 また、糖質は完全に絶つのではなく、睡眠の質を改善するため「夜のみ」適量(約30g程度)を摂ることが推奨されている。ハイリスクな小麦などを避け、カボチャやサツマイモ、外皮を除去した白米など、クリーンな炭水化物を選ぶのがポイントである、と。
以上、「完全無欠ダイエット」は、カロリー制限や精神論に頼るのではなく、自分自身の体をシステムと捉え、最高のパフォーマンスを引き出すための合理的なライフスタイルとのこと。早速、私は朝食を「完全無欠コーヒー」に変えるところから、スタートし始めた。効果は後日に報告したい。

































