年初来、習慣化アプリの「みんチャレ」を使い始めてから、私の人生は劇的に好転した。毎日見知らぬ仲間と目標を共有し、励まし合うことで、これまで何度も挫折してきた早起きや運動、読書といった習慣が驚くほど身につくようになった。
なぜ、「三日坊主」だった私が変われたのか?その根本的な理由と、成功に向けた真理を言語化してくれているのが、ロリー・バーデン氏の著書『自分を変える1つの習慣』(原題:TAKE THE STAIRS)。本書は、小手先のテクニックではなく、人間の「意志と行動」の核心を突く名著だ。
以下、私の体験も交えながら、本書の魅力とエッセンスを紹介したい。
「エスカレーター」から降り、「階段」を使え
本書のメッセージは極めてシンプル。世界中の95%の人が、街角でエスカレーターと階段が並んでいると、無意識のうちに楽な「エスカレーター」を選んでしまう。これは人生においても同じで、私たちは常に「労力をかけずに望みを叶える近道」を探し求めている。
しかし著者は、「人生の成功を保証する唯一の方法は、昔からまったく変わっていない」と断言する。それは、大切だとわかっているが「したくない」と感じていることを、あえて実行する「セルフ・コントロール(習慣の力)」を身につけること。原題「TAKE THE STAIRS」にあるように、エスカレーターという楽な道を捨て、あえてちょっとキツイが「階段」を選ぶマインドセットこそが、あらゆる成功の土台となると。
痛みを伴う「パラドックスの法則」
特に心に刺さったのが、第1章で語られる「パラドックスの法則」だ。 私たちは脳の感情や衝動に従い、つい目先の快楽を求めて物事を「先送り」してしまう。しかし、問題を避けて一時的な「楽」を得ることは、長期的には人生に深刻な困難や大きなツケをもたらす。
逆に、目先の欲求に負けず、いまここで我慢することは、将来の圧倒的な「自由」を買うことにつながる。階段を上るという最初は苦しい「小さな選択」の積み重ねが、長期的にはとてつもなく大きな違いを生み出すということだ。
「みんチャレ」が成功する理由が第7章にあった
そして、私が年初から「みんチャレ」で人生を変えられた理由のすべてが、本書の第7章「行動」に書かれている。
著者は、私たちは「何をすべきか」はすでに知っているにもかかわらず、行動に移せないだけだと指摘する。なぜなら、「時間」が経過するとともに私たちの「意欲」は消失してしまうから。
これを打ち破るための最強の解決策として著者が提示しているのが、「目標を『360度』で共有する」こと。自分の目標を周囲の人や仲間に宣言し、見守ってもらうことで「退路を断つ」のだ。
この点で「みんチャレ」は、この「360度のアカウンタビリティ(責任)」をデジタル上で擬似的に作り出すシステムである。具体的な目標を必ずしも共有していないチームも多いが、チームの仲間に行動を報告しなければならないという「ポジティブなプレッシャー」が、毎日自分のお尻を叩いてくれている、と深く納得した。
成功は「借り物」である
著者は最後に印象的な言葉を残している。
「成功は自分の持ち物にすることはできず、借りることしかできない。その賃貸契約は、毎日更新しなければならない」
「成功は借り物であり、毎日契約を更新しなければならないという考え方をもつことで、あなたの人生には魔法のような変化が起こります」
人生を変えるための「1つの習慣(セルフ・コントロール)」に、これで終わりというゴールはない。今日階段を上ったからといって、明日はエスカレーターに乗っていいわけではない。しかし、その「毎日家賃を払い続ける(行動する)こと」自体が、やがて爽快感や満足感、そして本物の自信へと変わっていくということ。
「自分を変えたい」と願いながら、つい楽な道を探してしまうすべての人へ。 『みんチャレ』と本書は、あなたの目を覚まし、重い腰を上げさせ、一生ものの「行動力」を授けてくれる。
































