「正確に話すこと」と「わかりやすく話すこと」はなかなか両立しない

「正確に話すこと」と「わかりやすく話すこと」はなかなか両立しない。宗教関連の本を読むたび、そう思う。宗教に携わる人はいい加減なことは言いたくない、真面目な人ほどなるべく正確に話そうとする。しかし、そうすればするほど、わかりにくくなる。

当時、浄土宗・浄土真宗が画期的だったのは、誰だって死ぬのは怖い、でも「南無阿弥陀仏」と唱えるだけで極楽に行けますよ、なぜなら、仏さま(阿弥陀仏)は悪い人も含めてすべての人を幸せにしてあげよう、極楽に行かせてあげようとされているんだから、自力で幸せになろう、極楽に行こうというこざかしい考えは捨てて、仏さまの大きな力に身を任せればいいんです。それには「南無阿弥陀仏」という言葉だけでOK。万巻のお経を凝縮すると結局この「南無阿弥陀仏」の6文字になるんですから。ちなみに、阿弥陀仏はお釈迦様の大先生。大宇宙の一番の先生ですよ、と大衆にわかりやすく伝えたことだと思う。

本書は比較的わかりやすい書籍だと思うが、理解できない部分も多く、おかげで真宗を考える良いきっかけに。上記は本書のまとめではない。正確ではないかもしれないが、真宗を短く言うとこういうことかなと自分用にメモ。感謝。南無。


ポケット 親鸞の教え