泥棒をしていた少年がノーベル賞をとるまで

kapekki

ザッケローニ監督の話でもちきりの日本サッカー界。俄然イタリアが注目され始めましたが、イタリア生まれにすごい人がいます。

ジローラモさんではありません(爆)。ノーベル医学・生理学賞(2007年)に輝いたイタリア系米国人、マリオ・カペッキ教授(米ユタ大)です。

彼は1937年(昭和12年)北イタリア生まれ。父親は戦争に招集され、母親は反ファシストの運動家であったため、5歳の時に1年間の養育費付きで農家に預けられました。

その後、父親は戦死、母親はドイツの収容所に送られ、彼は農家から追い出され孤児となってしまいました。他の浮浪児と共に泥棒をしながら飢えをしのいでいたんです。

戦争が終わり、行き倒れていた8歳の彼は病院に送られ、解放された母親と再会しました。その後、米国で物理を教えていた叔父を頼りに難民船で渡米し、読み書きから教育を始め、今日にいたります。

泥棒をしていた少年がノーベル賞をとる。実に愉快ですばらしいです。いかに厳しい時期を送っても努力次第でどうにでもなる、と改めて感じさせてくれる高尚な人生です。

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