あるレストランのシェフ

あるレストランのシェフの話を読んだ。すばらしいと思った。

一人で厨房で仕事をしている間は、ずっと集中し続けなければなりません。一時も気を許すことができない作業が続きます。

でも、毎日それができるのは、はっきりとした理由があるからです。

それは、今作っている料理を召し上がっているお客様の笑顔が見えるんです。

そして、そのお客様が家に帰って、家族に今日の料理の自慢話をしてくださっている姿も見えます。

さらに、その話を聞いた家族が『私も連れてってほしい!』と言っている姿も目に浮かびます。

そして、その家族が友人に電話をして、一緒に私のレストランに来る約束をしている姿も見えます。

そして、友達をたくさん連れて、お店にみんなが笑顔でやってきてくださる姿が見えるのです。

すべて、ただの妄想かもしれませんけどね。でも、そう思うと、今やっていることから、手を抜くことができなくなるんですよ。

ところが、無意識で仕事をしている時は、そのイメージが消えてしまっています。そんな時は、仕事に集中し続けることはできません。

どのように一回塩を振るかで、お店の未来、地域の未来、自分の未来が変わる、という感覚が必要なんです。

すべての仕事に通じると思う。仕事に意味を与えているのは自分だと思う。つまらない仕事かどうかを決めているのは他の誰でもなく自分だと思う。

Chef Preparing Meal for Family

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