秋の心と書いて「愁い」

「君看双眼色、不語似無愁」(きみみよ、そうがんのいろ、かたらざれば、うれいなきににたり)という良寛さんが愛した有名な言葉がある。

「さあ、私のこの二つの目を見てみなさい。何も語らないと何一つ愁いがないように見えるかもしれない。しかし本当はそうではないんだよ。本当に伝えたいものがある時、本当に深い思いがある時、最後は言葉では伝えられないんだよ。」という含意か。

小学生時代、良寛さまの演劇をしたことを思い出す。役回りは村の子どもだったような、裏方だったような(笑)

悟りは文字では伝えられないという禅の教えに通じる。どれだけ詳細なマニュアルを渡しても、自転車に乗れるかというとそうではないから。

言葉で伝えられることと伝えられないことがある、という当たり前のことを改めて思う。

Ryoukan&children
( 画像:良寛記念館より http://www.ryokan-kinenkan.jp/ )

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