関東大震災が来たと思った

3/11の地震に遭遇したのは、会社の山﨑牧郎君と一緒に中野坂上へ商談をしに行く途中だった。地下鉄丸ノ内線新宿駅。ちょうど電車がホームに止まり、乗換えしようとしたところだった。

とうとう来たか、関東大震災(野郎)! 

相当揺れた。ふらついてじっと立っていられない。その時、直感的に地下は大丈夫。ただ、天井が落ちてきたらさすがにペチャンコだなと思った。

すぐに「ただいま関東地方に大きな地震が起きた模様です」という構内アナウンスが流れた。地下でもこれだけ揺れたのだから、地上に出たら大変なことになっているのでは・・・と地上に出てみると、小田急百貨店内で社内連絡放送が流れている一方で、喫茶店でお茶をしている人もいる。ビルは倒れている様子もない。バスも動いている、車も走っている。ただ、みんながみんな携帯を見て連絡を取ろうとしている光景だった。

手元のドコモもiPhoneも全然つながらない。すかさず公衆電話を見つけて、往訪予定先に電話しキャンセル。家族に電話するがつながらない。実家に電話して留守番電話に無事を伝える。会社に電話したら百瀬さんが出て、皆大丈夫だと。

次に、タクシーをつかまえようと思ったら、ことごとく実車で全く拾えない。オフィス方面へ歩き出すことにした。新宿東口ではたくさんの人が中央分離帯のところに集まっている。直感的に、ビル倒壊からわが身を救える術なのか・・・

ビルから何が落ちてくるかわからないので、歩道ではなく車道を歩く。タクシーは相変わらずつかまらない。丸井の前を過ぎたとき、ビル壁面のかけらがいくつも落ちている。危ない、危ない。どこも店を閉じ始めている。

四谷方面を目指してひたすら歩く。たくさんの人が歩いている。地下鉄がなかったら地上にはこんなに人がいるのだということを実感する。

災害ダイヤルの番号をどうしても思い出せない。語呂で覚えたはずなのに。3桁だったか4桁だったか・・・ふと道路の警官に災害ダイヤル番号を聞く。彼も思い出せない様子。ちょっと確認してきますと、装甲車みたいな車の運転手に確認してもらっている。戻ってきて「171」だと教えてくれる。

そうだった。「あいつがいない(171)」と覚えたんだ、ということを思い出した。山﨑君の携帯(ウィルコム)がつながるようなので借りて「171」にかけてみた。すると伝言を受け付けていない。どうも東京は被災地に指定されていないらしい。ダメだ。

そうこうしているうちに、麹町・平河町のオフィスに到着。東北出身のスタッフの人たちが実家と連絡がとれないという。心配だ。テレビでは各地の津波の状況が映し出されている。

帰れそうにないスタッフのために宿泊場所を確保しようと周辺のホテルに電話してもらったら、どこもかしこも予約で満室。電車が動き出すのを待つスタッフの人たちと一緒にオフィスで待機。帰れないスタッフのためにオフィスは一晩開けるつもりだったが、皆、自宅や友人宅を目指して帰っていく。最後の一人になった関口さんが有楽町線の再開を待って23時過ぎに帰宅の途についた。その後、私は自宅へ。

「3.11」 地震の金曜日がこうして終わった。

3月18日(金)、Facebookを活用した最新事例セミナーを行います!

最新事例に学ぶ
海外マーケティングフォーラム 第1回

Facebook: 日本の事例から世界を狙う

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◆概要
最近、日本でも急速に話題になってきたFacebook。日本の使用人口は(2月時点)約2.5百万人ですが、アメリカでは1億52百万人、インドネシア で35百万人、イギリスでは29百万人、インド22百万人、台湾1千万人、豪州9.8百万人、香港3.7百万人、シンガポール2.2百万人など海外では約 6億人が使用。突如出現した「大国」の様相を呈しています。

今回のセミナーでは、日本写真印刷(株)の岡部氏、(株)アンカーの松本氏をゲストにお招きし、岡部氏が運営に携わっているeらでぃっしゅ様のファンペー ジのほか、実際にFacebookを使用してオンラインマーケティングを行っている日本の最新事例、今後海外のFacebook上でどのようなマーケティ ング活動が可能なのか、それによる成果やこれからの課題点などをお話しいただきます。
皆様のご来場をお待ちしております。

名称
最新事例に学ぶ海外マーケティングフォーラム 第1回
~ Facebook: 日本の事例から世界を狙う ~
日時
2011年3月18日(金)14:00~17:00
(受付13:40~)
場所 WIPジャパン株式会社 東京本社セミナールーム
東京都千代田区平河町 1-6-8 平河町貝坂ビル
問い合わせ電話番号:03-3230-8200
会場への地図はこちら
定員 20名
対象者 ・現在海外向けECを運営されている経営者・経営幹部
・海外向けECの運営にあたり確実な収益化を望まれる経営者・経営幹部
・海外市場に興味のある経営者・経営幹部
・海外市場に参入を検討されている顧客を持つマーケティング担当者
内容 13:40~ 受付開始
14:00~14:45
『eらでぃっしゅに学ぶ
Facebookマーケティング』

日本写真印刷株式会社
情報コミュニケーション事業本部
コミュニケーションデザイン本部
プランニング部 東京グループ長
チーフディレクター 岡部謙介氏参考:eらでぃっしゅファンページ
http://www.facebook.com/eradish.jp

15:00~15:50
【対談】拡散できる、商品が動く、計測できる
Facebookを使ったマーケティングを支える仕組みとその事例

株式会社アンカー 取締役
松本学氏

15:50~16:20
質疑応答

16:20~17:00
懇親会

コーヒーとお菓子をご用意しています 。

17:00 閉会

主催
WIPジャパン株式会社
協力
日本写真印刷株式会社

株式会社アンカー
参加費用
価格3,000円(税込)
※ご参加を取り消される場合は、参加の2営業日前17時までご連絡くださいますようお願いいたします。尚、それ以降のお取消しの場合、参加料の50%を、当日のご連絡と無断欠席は参加料の100%をキャンセル料として申し受けますのでご注意ください。
支払方法
お申し込み後に自動返信されるメールに記載されております
弊社指定の銀行口座へお振り込みください。
問い合せ
・申込

お申し込みはこちらから

マルチリンガルカートユーザーの方はこちらから

成功は失意の時、失敗は得意の時にその原因が宿る

「成功のタネは必ず苦しい時に芽生え、失敗するのは有頂天になっている時に原因が生じている」 (山﨑種二)

確かに、現在の成果は過去3ヶ月~1、2年前に種まきしたことが実っている。もし今種まきしないとすると、後日3ヶ月~1、2年後にしんどい思いをするのだろう。肝に銘じておきたい。

自分のアイデアを死ぬほど愛すること

プレゼンは、自分のアイデアを死ぬほど愛して相手を口説くこと、世間や社会を口説くこと、いい加減さも大事、シナリオなど忘れて、聴衆を脅迫してもいい、と川崎和男さんが述べている。

プレゼンテーションの極意
プレゼンテーションの極意

英語の質疑応答の訓練には・・

・「Newsweek」の「The Last Word」(インタビュー記事)を10本集めて、一字一句を全て覚えよう
・インタビュー番組「アクターズスタジオインタビュー」を観よう

プレゼンでは・・

1 なぜそれをしたいのか?
2 なぜ今なのか?
3 どのような効果と効用があるのか?
4 具体的にはどう実施するのか?
5 どれぐらいの予算と準備が必要か?
6 実現に向けた問題点、課題は何か?

が大切。

なぜ母豚には乳首が12個しかないのに、16匹も子豚を生むんだろう?

ある小学生の話。彼の日課は子豚に乳を飲ませることでした。母豚の乳は12個あります。ところが、子豚は16匹くらい生まれます。

子豚みんなには乳が行き渡らないので、彼は順番に乳を飲ませました。ところが、どうしたことか・・・子豚がみんな弱ってきて、とうとう16匹全部が死んでしまいました。

全員、元気に育つようにとがんばったのに・・・。悲しくて、彼は泣きました。なぜ、乳が12しかないのに、16匹もの子豚を生むんだろう?

お父さんは彼に言いました。

「母豚は12個しか乳がないのに、16匹の子豚を生むのは、生存競争をして、強いものが生き残るようにするためなんだよ。」

理想的な顧客に会うための4つのステップとは

不特定多数の見えない客を追っかけてはいけない。価値観がピッタリ合う顧客とだけ取引せよ、という主張。わかっちゃいるが、時々忘れてしまう(笑)

顧客は追いかけるな!―48時間で顧客が集まるシンクロニシティの法則
顧客は追いかけるな!―48時間で顧客が集まるシンクロニシティの法則

理想的な顧客に会うための4つのステップとは・・・

1 完璧な顧客の特徴を明らかにする
 -今まで一番良かった顧客を頭の中でイメージして、特徴をリスト化しよう

2 完璧な顧客を動機付けるものを知る
 -頭の中でその人に質問しよう
 -人生で一番好きなことは? 世界で一番大切な人/ことは?
 -生きているうちに成し遂げたいことは? 

3 自分が期待されたいこと(何をどう提供したいか?)を明確にする

4 さらなる改善点を明らかにする
 -3のリストで100%でないことは何か?
 -いつまでにそれを改善するか?

ビジネスに同じものは何一つない。世の中に誰一人として同じ人間がいないのと同様、あなたしか提供できないサービスや商品がある。そして、それを求めている顧客が必ずいるということを信じることだ。

理想的な(=完璧な)顧客とは会った瞬間にわかる。

経営者と社員とお客様、3者間の「絆」こそ大事

小手先の集客テクニックより「絆」こそビジネスの基本か・・・耳が痛い。

客は集めるな!~お客様とのきずなを作る3つの関係~
客は集めるな!~お客様とのきずなを作る3つの関係~

「お客様と社員」「社員と経営者」「お客様と経営者」の3つの関係に「絆」を作る方法が紹介されている。メモとして・・

■ 経営者とお客様間のきずなを深めるには・・

・会員システムを作る
・手紙を送る
 (メルマガは読まれない、お客の立場で役に立つ情報を送る できれば手紙で)
・細部にこだわる
・環境に変化を与える
・プレゼントを贈る
 (バレンタインデーやホワイトデーに小さなチョコを)
・気持ちを掴むツール  
 (母の日にはお母さんに感謝しよう!とメッセージカードを。
 四葉のクローバーを。オリジナルビールを)
・新しいコミュニティ
 (お茶会、キャンプ、忘年会)
・ボランティア
 (地域活動に社員がボランティア参加、募金活動など)

■ 経営者と社員間のきずなを深めるには・・

・目的をしっかりと与える
・人生の目標に気付いてもらう
・人生の目標を語る
・社員の悩みを解決する
・社員に感謝する
・社員をねぎらう

■ お客さまと社員間のきずなを深めるには・・

・目的を差し上げる
・成長を確認してもらう
・お客様を守る
・お客様を叱る
・ねぎらいのことば
・離れてしまうお客様を分析する
・社員の力を高める

あと、外部の協力先も加えないといけない。

自分とは何かを探求したら・・・

ペルシャ文学史上最大の神秘詩人・ルーミー(Mawlānā Jalāl-ad-Dīn Muhammad al-Balkhī Rūmī)の詩。

私は、ほとんど狂気の淵に立って、
理由を求めてドアをたたき続けた。
あるとき、それが開いた。
私は、ドアの内側から、
たたき続けていたのである。

必死に自分とは何かを探求したら、あるときドアが開いた。そしたら自分自身がドアの内側にいた・・・という内容の詩。深い。いたく感じ入った次第。

2010年訪日外国人観光客数、過去最大

会社の片平敏誌さんから教えてもらった2010年の訪日外国人観光客数。2010年までに1000万人突破が政府目標だったと思うので、未達になるが、約860万人に着地。過去最大だったらしい。特に中国人観光客の伸びが著しい。台湾を抜いてしまった。

http://www.jnto.go.jp/jpn/downloads/110126_monthly.pdf

ビジットジャパンキャンペーンに多額の予算投下をしていたことも追い風になっていると思うが、今後、関空イン→成田アウトのゴールデンルート以外にも広がって、特に疲弊する地方にインバウンド観光業が寄与されんことをひたすら願う。

これからはおとなしいタイプの営業マンが有利になる

なぜなら、今の日本のお客様は、警戒心が強く、自分の意思で自分のペースで決めたいタイプが増えているから。

特に高額商品・大規模商品やサービスに携わっている人柄の良い方へ。これから勝負すべきはあなた自身の人間性。これは誰にも真似されることがない。

こんな売り方もあるのか?!
こんな売り方もあるのか?!

松岡在丸さんが提案している流れはこれ。

■ 予告ハガキ  顔写真+吹き出し(手書き)も

■ アプローチレター (★一番大事:信頼関係を築くことが目的)
・宛名は自筆で
・宛名の下に「何が入っているか」すぐわかるような一文を書く
・同封レターには必ず顔写真を
・連絡先をはっきりと明記 『連絡先はこちらへ』「メールはこちらへ」
1 自己紹介文  商品/サービスに対するあなたの思い入れを気持ちをこめて
2 あいさつ文  「最近○○な上田です」「体調管理には十分お気をつけて」
3 お役立ち情報  必ずシリーズ化にする
-次回予告「次回は○○をお送りします」を入れる
-本当は隠したいこと、他のお客さまの失敗例、他のお客様からのクレーム
-A4×2枚:必ず一つのテーマ(1枚目に問題点+イラスト、2枚目に解決策)

■ レスポンスレター
・アプローチレターを3回送ったところで
「今後もお送りしてよろしいでしょうか?」と架電する
・キャンペーン案内、商品説明/機能説明、見積無料、などを言わないこと
・「資料差し上げます」だけ
・お客様の日常の悩みを焦点にあてて

■ 商談

■ クロージングレター+あいさつ文(途中経過を知らせる)
・1 次回の商談で説明する内容の前フリ
・2 商談内容を補足した資料を送る
・3 お客様に宿題を出す
・4 お客様の不安を解消する
・5 お客様のテンションを上げる
→ 同じような立場の人が購入して満足している例を

■ 商談

■ クロージングレター+あいさつ文(途中経過を知らせる)

(繰り返し)

かめばかむほど味が出るタイプの営業マン向きの手法だ。これからは、人見知りでおとなしいタイプの営業マンが有利になる。

天性の才能がある営業マンはこんな面倒くさいことはしない。だからチャンス!

WEBサイトを高速化するには?

米Yahoo!サイトの開発に携わった方が書いた『ハイパフォーマンスWebサイト: 高速サイトを実現する14のルール』を読了。

今後、日本企業のウェブサイトの本格的な多言語グローバル化を迎え、必ずしもネット回線環境が良くない国や地域の読者に情報発信するサイトは少しでも軽く高速化する工夫をなされるべきだと思い読んでみた。

ハイパフォーマンスWebサイト ―高速サイトを実現する14のルール
ハイパフォーマンスWebサイト ―高速サイトを実現する14のルール

実を言うと、テクニカルな部分は半分ぐらいしか理解できなかった(苦笑)のだが、概念は頭にインデックス化。

要は、ほとんどのウェブページにおいて、HTML文書をウェブサーバからブラウザへ取得してくるのに消費される時間は10~20%以下にすぎず、フロント側のコーディング等の工夫次第でユーザーの待ち時間を80~90%削減することができる。バックエンドのアプリケーション側で高速化対策を取ろうとする開発者が多いが、それでは10%程度しか高速化できない、ということ。

14のルールをメモしておく。

1.画像・スクリプト・スタイルシート・Flashなどコンポーネントに対するHTTPリクエストを減らす
2.CDN(Content Delivery Network:複数拠点に分散配置されたウェブサーバの集合体)を活用
3.Expiresヘッダを設定して保存キャッシュを活用する
4.コンポーネント(スクリプト・スタイルシート等)を圧縮(gzip)する
5.スタイルシートはページの先頭に置く
6.スクリプトはページの最後に置く
7.CSS expressionは使用を控える
8.JavaScriptとCSSファイルは外部ファイルにする(トップページだけはインライン化)
9.Keep-Aliveを使用してドメイン数を減らすことでDNSの問い合わせ回数を減らす
10.JavaScriptを縮小化する(コメント・空白・改行・タブなど削除)
11.リダイレクトをなるべく避ける(末尾のスラッシュ欠如に注意)
12.スクリプトを重複させないようしっかりと確認する
13.ETagは設定を変えるか除去する
14.Ajaxをキャッシュ可能にする

参考までに、YSlowというウェブページの性能分析ができるツール
http://developer.yahoo.com/yslow/

組織を作る時、考える順番

戦略を機能させるための組織作りには考える順番がある。

1. 社会・マーケット・取引先の状況を考える
2. 会社や組織の使命を考える
3. ゴール・目標を考える
4. 実行計画・戦略を考える + 必要なリソースを考える
5. モノ・サービス・情報を生産したり提供したりするシステムを考える
6. 組織の機構や構造を考える
7. 職場と職場の関係性を考える
8. 職場内の関係性(コミュニケーション・リーダーシップ)を考える

CCIの平尾貴治さんから教わりました。メモとして。

今日、大塩平八郎の乱が勃発、中東革命も思いは同じ

1837年の今日2月19日(西暦では3月25日)、大塩平八郎がやむにやまれず反乱を決起した。

飢饉で民衆がろくに飯が食えない世の中で、米を買い占める豪商、江戸の新将軍へのお祝いに大量の米を送る政府、窮状に対する無策・無関心、そして豪商と結託した役人汚職に対する怒りが頂点に達した日だ。

古今東西、民衆が蜂起する理由も同じ。昨今の中東革命も同じ。

大塩平八郎の墓所は大阪オフィスのすぐ近く。改めて、正義を重んじ弱い者を助けようとする彼の義侠心に頭が下がる。

 

チームビルディング 6つのステップ

本当のチームビルディングには6つのステップがある、とCCIの平尾貴治さん(組織開発コンサルティング)に教えていただいた。

1. 我々は何でここにいるのか?という問い
2. 権威への反応 (反発 または 順応)
3. 派閥に分かれる (反発組 と 順応組)
4. マグマが噴き出すように 感情表出 (させる)
5.  相互にやりあう (相互フィードバック)
(結局は、ここにいたいのか、いたくないのか、やりたいか、やりたくないのか)
6.  課題達成力が出現する

普通は3で終わる。終わらせてしまう。まあまあでなあなあになる。

3→4へブリッジすると、一気に衝突するが、最後には課題が達成される。

つまり、解決・課題達成の前には、衝突のプロセスが必ず現れることを知ること。

そういえば確かに、WBCで日本が優勝したとき、イチローさんは一生懸命3→4をブリッジしていた。

ASCII.jp x WebProfessional に掲載されました!「ディレクターが押さえたい世界のWebのトレンド」

グローバル化に伴い、国内だけでなく海外を対象としたWebサイトを制作する機会も増えています。ここでは、グローバルに展開するWebサイトを企画・制作する場合に押さえておきたい海外事情について紹介します。

世界のブロードバンド回線事情

世界のブロードバンド回線速度は、全体的に年々速くなっています。2010年現在、世界の平均速度は1.8Mbpsで、韓国が1位で17Mbps、以下香港、日本、ルーマニアと続き、米国は16位で4.6Mbpsです※1。また、一般的には、ブロードバンドの普及率は大都市ほど高く、また個人より企業のほうが高いという傾向にあります。

今後もブロードバンド環境が向上していくことを考えると、ブロードバンド先進国である韓国の動向は注目しておくとよいでしょう。具体的に韓国市場を席巻してきたWebサイトを見ると、特に若者向けサイトではリッチコンテンツや大容量動画を多く含む、ページ全体がFlashベースで作成されている、ページ当たりのリンク数が極めて多い、フォントサイズが極めて小さい、などの特徴が挙げられます。

一方、韓国以外のユーザーから見た場合には、自国の回線速度に耐えられない重いコンテンツが多く、文字数が多いため機械翻訳がしづらいといった、非常に使いにくい点も多いという点にも留意する必要があります。

※1:コンテンツ配信ネットワーク大手のアカマイが公表した2010年第2四半期のインターネット現況報告書による

注目すべき世界のWeb動向・トップ5

その他、2010年現在、世界的に注目されているWebのトレンドやキーワードを簡単に紹介しましょう。

第1は、「HTML5/CSS3」です。HTML5は、HTMLの5回目の大型改訂版です。2012年に正式勧告の予定で、ビデオやオーディオの再生、ドラッグ&ドロップなどの新APIが追加される予定です。一方CSS3は、Webページのレイアウトを定義する規格の最新版で、影付けや3Dなどの機能がデザインの幅を広げてくれます。

2つ目は、「デジタルネイティブ」というキーワードです。生まれた時からインターネットやPCが身近に存在した世代のことで、ソーシャルメディア、クラウド、ネット購入などを抵抗なく使いこなしています。

3つ目はSNSやマイクロブログ、ソーシャルゲーム、動画共有などを活用した「ソーシャルメディアマーケティング」で、急速に普及しつつあります。また、「Google Apps」や「Microsoft Office Web Apps」などの登場で、「クラウドコンピューティング」もにわかに身近なものになってきました。

最後は、「スマートフォンとiPadへの収斂」を挙げたいと思います。携帯電話+PC+デジタルカメラから、スマートフォンやiPadに収斂する傾向が強まっており、今後この流れはさらに加速すると見られています。

http://ascii.jp/elem/000/000/577/577475/

企業はこの2つだけやっていればいい

企業の機能は2つ、顧客創造イノベーションだけ。

これをやっていない部門はコストセンター。極小化するか、アウトソーシングすべし。

逆に、この2つをやっていれば、全てベネフィットセンター。

これこそ、ドラッカーさんの主張の肝。

 

ASCII.jp x WebProfessional に掲載されました!「こんなに違う、海外の国別SEO/SEM事情]

海外向けのWebサイトを展開するときも、Webマーケティングの中心となるのはSEO(検索エンジン最適化)/SEM(検索エンジンマーケティング)です。ただし、検索エンジンのトレンドは国によって異なるので、ターゲットとする国によって検索エンジン対策を変える必要があります。

検索エンジンの世界シェア概況

大まかに言えば、欧米圏ではほとんどの国でGoogleが80~90%という圧倒的なシェアを有していますが、中国・韓国・ロシアなど新興国と呼ばれる国々では、自国発祥の検索エンジンが強い支持を受けています。

特筆すべきは、英語使用国ではいずれもGoogleのローカル版がGoogle.comのシェアを上回っている点です。

具体的には、イギリス、カナダ、オーストラリア、ニュージーランド、シンガポールで現地ユーザー向けに設計されたGoogleのローカル版は、それぞれGoogle UK(76.5%)、Google Canada(72.7%)、Google Australia(72.6%)、Google New Zealand(76%)、Google Singapore(65.3%)と高いシェアを有しています。

SEO、SEM戦略における注意点

欧州、北米、南米では、Googleの寡占化が進んでいるのでGoogle向けのSEO/SEMを最優先とします。

特に、英語版Webサイトを制作する際は、どの国のユーザーに照準を絞るのかを決めて、その国のローカル版Googleに焦点を合わせたSEO、 SEM対策を実施する必要があります。加えて、HTMLやPHPファイルを保存するWebサーバーも、ターゲット国での検索ランキング上昇に有効なものを選択することが重要です。

また、特定ユーザー層にターゲットを合わせた海外SEO、SEM戦略については、当該国の言語事情や階層別ネット利用動向も考慮して実施しなくてはなりません。

たとえば、22の公用語があるインドではGoogle Indiaが現在9言語をサポートしていますが、ネットのさらなる普及に伴い、今後サポートされる言語はさらに増える可能性があります。その言語は何語なのか、言語話者はどんな志向を持っていて、どんなサービスに興味があるのか、といった視点を持つことが肝要です。

また、ブラジルのインターネット利用者は、所得・教育・所有物水準に応じて5つの階層に区分され、階層によってネットアクセスの頻度や環境が異なっています。このような市場では、階層ごとのネット利用傾向に対応した戦略が欠かせません。

世界的に見ても、富裕層から中間層へとユーザー層は拡大する傾向にあるので、どの階層がネットにアクセス可能なのか、情報を常にアップデートしましょう。

もちろん、中国やロシア、中東各国など、その他の多人口・複数民族の新興国への展開においても同様の視点が必要です。

http://ascii.jp/elem/000/000/577/577473/

経済見通しに楽観的な国/悲観的な国ランキング

World Independent Network of Market Research という団体が世界24か国で調査した経済見通しに対する調査結果を公開している(2009年12月)。約1年以上前のデータだが興味深い。

楽観的な順に主な国を挙げると・・・

豪州、UAE、ブラジル、カナダ、サウジアラビア、中国、インド、韓国 などが登場、

悲観的な順に挙げると・・・

ルーマニア、アイスランド、メキシコ、スペイン、フランス、日本、オランダ、アルゼンチン、イタリア、英国 などが並ぶ。

どちらでもなさそうなのが・・・

米国、スイス、ロシアなど。

国民性を割り引いて考える必要があるが、実体が悪いから悲観的なのか、悲観的だから実体が悪くなるのか・・・興味深い。

対象サイト:
http://www.winmr.com/newsdocs/The%20End%20of%20the%20Recession%20-%20Research%20World%20-%20dec%202009.pdf