スズキが海外で学んだこと 1

1988年、米国で販売する四輪駆動車「SAMURAI」に対し、消費者団体が横転事故を起こしやすいとして米運輸省の道路交通安全局 にリコールをするよう要請した時のこと。

このニュースを知るとすぐに鈴木社長はスズキのアメリカ法人(ロサンゼルス)に飛ぶ。すると事態はさらに悪化しており、購入金の返還を求める集団訴訟に発展しようとしていた。

ところがロスで雇った顧問弁護士が全く頼りないので、提携先・GMのカナダ法人の社長に相談したところ、GM 本社の法務部長を紹介された。彼は道路交通安全局に話をしてくれ、そして彼の友人の弁護士が集団訴訟に素早く対応してくれた。

すると、その後、事態が一変。道路交通安全局が横転事故の原因は無謀運転や道路状況によるものと認めてくれ、リコールの申請は取り下げられ、集団訴訟も認定されなかった、と。

危急の際は経営者がみずから現場に行って自ら判断することの重要性、もう一つは、優秀な弁護士を起用し金を惜しむなということを鈴木社長は述べている。

押したボタンと押し方が良かったということだ。ところで、この点トヨタはどうだっただんだろう・・・? 自分用のメモとして。

俺は、中小企業のおやじ
俺は、中小企業のおやじ

日本は世界が賞賛するほど豊かな国ではなかった


途上国化する日本 (日経プレミアシリーズ)

日本の一人当たり名目GDPは、1970年代に英国を抜き、1980年代に米国を抜いた。1990年代前半には米国の1.5倍に達した。

しかし、各国の物価を勘案した「一人当たりの購買力(平価)調整済みGDP」で比べるとどうなるか?

つまり、米国の1.5倍になっても、日本の物価が米国の2倍だったら、日本人一人が買えるモノの量は米国人一人より少ない、ということになってしまう。そこで、物価というモノサシ(購買力平価)でGDPを調整すると、一体どうなるか?

実は・・・

日本はずっと米国より低かったのである w(゚o゚)w

日本人の実質的な所得レベルは米国を追い抜いたことなど一度もなかった。ピーク時(1991年)でも米国の89%。そして現在70%へダウン。

さらに、いつの間にか(1990年代前半)シンガポールには抜かれ、差は開く一方だ。このままの成長率だと、マレーシアにも早晩抜かれるらしい。

日本は、少なくとも経済的には「欧米に追い付け追い越せ」を達成したのではなかったか。欧米を抜いて一度はトップに躍り出たのではなかったか。

マラソンでいえば、後続集団から這い上がって先頭集団に追い付き、さらにその先頭集団を引っ張るほどの位置に上がったと思っていた。ところが、実は、先頭集団後方に追い付いたところでちょっと一安心、息が切れて失速。現在、後続集団に少しずつ抜かれ始めているという状態だ。

この事実、経済に詳しい人には「何を今更」と言われるかもしれないが、勉強不足の私にとってちょっと一発浴びせられた気分になった。日本は一度はトップに立った。だから「目標」を見失ったんだと、とんだ勘違いをしていたわけだ(笑)。

まあ、それだけ日本の消費者は高いものを買わされてきたということか・・・。豊かさを実感できないという世論も当たり前の話しだ。

でも、いい。日本に新たな目標が生まれる可能性がある。物価を勘案した(一人当たり)所得レベル世界一という目標だ。

果たして、先頭に立つエネルギーと気概が日本に残っているだろうか・・・

「中国が報じた日本人」は涙なしで読めません

世界が感嘆する日本人~海外メディアが報じた大震災後のニッポン
世界が感嘆する日本人~海外メディアが報じた大震災後のニッポン

日本の良さを噛みしめることができます。というより、東北人の良さなのかもしれません。

特に第二章「中国が報じた日本人」は涙なしで読めません。

被災現場で皆一致団結して外国人・日本人を問わず互いに助け合う。名もない人たちの温かい親切が中国人研修生たちの命を救い、そして中国が感動して感謝する、という中国における日本人像を確実に変えた事例が掲載されています。

「私は恐怖心から泣いたりしません。彼らに感動して泣いているのです。」
(「明報」記者・黄静雅さん)

中国人研修生の命を救った佐藤水産・佐藤充専務のご冥福を心から祈ります。

円高の今が「買い」のチャンス!

M&Aを成功に導くビジネスデューデリジェンスの実務
M&Aを成功に導くビジネスデューデリジェンスの実務

空前の円高の今、日本企業は海外に対し「買い」で勝負できる絶好のチャンスを迎えています。

今更ながら商売で大切なのは「売り」と「買い」。日本語の「商売」には「買」の文字がありませんが「買」は大事です。「買い」には色々あります。原材料、人、不動産、株式、会社など様々。

この本は、その中でも「会社を買う」こと、その企業買収のプロセスの中でもビジネスデューデリデンス(簡単に言うと、買おうと思う対象会社の事業の中身を精査すること)の実務に特化しています。特殊な分野でもあり、460ページと分厚いので、普通の人には全くおススメしませんが、実に面白いです。

事業構造分析、業績構造分析、シナジー抽出から、会社の強み・弱み、改善の余地、将来予測などを定性的・定量的に評価していく手法は大変勉強になりました。

必ずしもM&Aに関わらなくても、投資家として対象会社の価値をどう算定するかに関し有益だと思います。

橋本左内先生の逝去日

 啓発録 (講談社学術文庫)
啓発録 (講談社学術文庫)

今日はわが母校学監・橋本左内先生の逝去日。「学」の本当の意味は、家庭や学校や職場で、周囲の人々に真心と愛情をもって付き合い、自分のしなければならない仕事には誠実に立ち向かって、全力を尽くす気構えを持つこと。背筋が伸びます。

コンサルティング業とは?

コンサルティングとは何か
コンサルティングとは何か

を読了。コンサルティングをビジネスとして成立させるためには、「1日8時間×週5日×年52週」=2080時間(年間労働時間)のうち、どれだけの時間を顧客に料金を請求することができるか。時間単価についての具体的な記述はないが、コンサルティング業界では65%の稼働率でフル稼働となる。

肉体労働も大変だが、頭脳労働も大変。稼働時間外にいろんな知識を仕入れる作業がありますから。本質的な記述がところどころにあって、色々と考えさせられる。

未だ日本では外資系コンサルファームが幅をきかせているのは、永い日本の歴史の中で「思想」「知識」を海外から輸入してきた日本人のコンプレックスなのだろうか・・・。

危ない世界一周

危ない世界一周旅行
危ない世界一周旅行

危険度が高い国は世界に沢山あるということを疑似体験できる面白い旅行記。これを読むと、南アフリカやブラジルには行きたくなくなるかもしれない(笑)。

「人は基本的にだまさない」というスタンスは世界では少数派。夜間に女性が歩ける日本の有難さを改めて再評価。

ワンシートで事業計画書を作れ

事業計画書の作り方・通し方
事業計画書の作り方・通し方

を読了。詳細な事業計画書を作る前にワンシートで事業計画書を作れ、それをベースに関係者とコミュニケーションを図れ、という主旨。

初心者向けかと思うが、詳細な事業計画を作ろうと思って断念した人、時間がかかった人にとって、事業計画というものに気軽に取り組めるようなマインドセットを訴えている点がグッド。企画書も本質は同じ。

ブレイクスルーの起こし方に決定的な法則性はない

ブレークスルーの瞬間 何があの企業を飛躍させたのか
ブレークスルーの瞬間 何があの企業を飛躍させたのか

知人から紹介されて読了。著者もプロローグで述べているように、ブレイクスルーの起こし方に決定的な法則性はない。「複雑系」の世の中ではわずかなタイミングの差や偶然が企業の栄枯盛衰を分けている。

さらに、栄枯盛衰も、今のタイミングで見るとそうであって、もっと長いスパンで考えるとどうなるかわからない。好調な時に失敗の要因が、不調の時に成功の要因が潜んでいるものだ。

さはさりながら、色んな企業の成功・失敗を決めた要因を相当数インプットしておくことは必要だ。誰しも自分の経験には限界があるからだ。そして、プロの将棋指しと同様、徹底的な過去の定石のインプットの果てに「大局観」が養われ「常識の枠をはずすこと」ができるのだと思う。

同著では12の事例が掲載されている。こうした事例を経営者なら少しでも多く消化しておかなくてはいけない(苦笑)。個人的には目から鱗が落ちたアルダス社の事例が非常に為になった。オススメします。

生きるということは自然・大宇宙とのセックス

タオ・コード―老子の暗号が語り出す性の五次元領域から迸る秘密の力
タオ・コード―老子の暗号が語り出す性の五次元領域から迸る秘密の力

老子の「道徳経」に秘められた新解釈。あえて一言で思い切って言うと、

男女間のセックスなどに満足していてはいけない、生きるということは自然・大宇宙とのセックスだ

という暗号を「道徳経」にかぶせたということ。深い(微笑)。

ストーリー・文章表現は△なので、特にノンフィクション仕立てにしなくても良かったと思うが、少なくとも私にとって老子がより一層面白くて深くなったことは間違いない。

老子を読んだことがない方には、普通の老子を読んでからこちらを読むことをお勧めする。

オススメ度 ★★★☆☆

満足している顧客でも15~40%は毎年離反する

・離反顧客をわずか5%減らすことによって、30~85%の利益増がもたらされる
・既存顧客を維持するコストに比べ、新規顧客開拓は5~7倍のコストがかかる

顧客維持のための7つのステップ

1 経営トップが顧客維持へのコミットメントを深めよ
2 社内でベンチマーキングせよ
3 顧客の要求条件を特定せよ
4 競合他社を評価せよ
5 顧客満足と顧客ロイヤルティを測定せよ
6 現在の顧客、以前の顧客、非顧客からフィードバックを得よ
7 不断の改善を図れ

要は、「欠陥ゼロより、顧客離反ゼロを目指せ!」とKeki Bhote氏は主張する。新規獲得も大事だが、顧客維持にもっとエネルギーを注がなければならない。

顧客の満足度とロイヤルティは別だということも改めて自分の腹に落とさないと・・・。自分へのメモとして再掲。

ちなみに、自動車会社にとって、1名の生涯顧客は約2億円、航空会社にとっては約1.5億円の価値ありとある。今はもっと数値が低いかと思うが、参考まで。

実践 顧客ロイヤルティ戦略―獲得・維持を実現する7ステップ
実践 顧客ロイヤルティ戦略―獲得・維持を実現する7ステップ

プレスリリースをもっとパーソナルに、そして面白くせよ


プレスリリースはラブレター―テレビを完全攻略する戦略的PR術

を読了。面白い!毎日大量に送られてくるプレスリリースがいかに面白くないかという、受け取る側の視点が新鮮。

新聞とテレビでは切り口が違う、どこにも同じ文面で送ってそうなリリース文は、大企業ならいざ知らず、さして認知度のない中小企業が採るべき戦術ではないという、考えてみれば当たり前のことが腹に落ちる。

かけがえのない一度の人生、あなたはどのように過ごすつもり?

ネットで生保を売ろう!
ネットで生保を売ろう!

アスリートブランドジャパンの根本真吾社長に薦められて読了。著者の岩瀬大輔さんが通ったハーバードビジネススクールにはこんな詩や定義があるらしい。

“Tell me, what is your plan to do with your one wild and precious life?”
(一度きり、かけがえのない未開の人生を、あなたはどのように過ごすつもり?教えて)

(「アントレプレナーシップ」の定義)
“Relentless pursuit of opportunity beyond resources currently controlled”
(手持ちの資源に拘らず、事業機会を執拗に追求すること)

つまり、一度の人生、自分が持っているお金や技術や知識に一切縛られず、世の中に何が必要かを執拗に考え抜き、行動し抜くこと、そうすれば必ずヒトもカネもモノもついてくる、ということ。

確かに、つい自分の手持ちの駒だけで勝負しようと思ってしまう。まずは理想を掲げ、どうすればそこに行けるかに挑戦した方が面白い。妥協はいつでもできる。

今後、国際間で企業提携が激増する

日本企業が海外市場に活路を見いだすのに、必ずしもM&A(買収)=親子関係でなくていい。ドンドンと親友関係(=提携)を作って進出すればいい。

この分野の書籍は意外に少ない、というか実務的に耐えるものは皆無。その点、下記は国際間の提携を採り上げたものではないがユニークで結構面白い。

成功する企業提携
成功する企業提携

今日は良い遺言の日だそうで・・

本日4月15日は「よいいごん」の日だそうで(笑)、弁護士連合会のマーケティングにも苦労の跡が窺えます。

震災などに直面すると、若くても遺言を作っておいたほうがいいよなぁと思うのですが、すぐにすっかり忘れてしまう(笑)

遺言書を書くメリットは、遺族のためは勿論のこと、自分がいずれ「死」ぬという冷厳な現実に向かい合うことで、自分の「生」をもっと謳歌しなければと思うきっかけになること。

そう思うのですが・・恐らく、自分が死ぬなんて考えたくないという深層意識が邪魔をしているはず(爆)

昨今「遺言書キット」がすごく売れているという話を聞いて、浮かんだ思いを認めておきます。

コクヨS&T 遺言書キット(遺言書虎の巻ブック付き)
コクヨS&T 遺言書キット(遺言書虎の巻ブック付き)

予知に対してどのように向かい合うべきか

震災以降、ブログに向かう筆が止まってしまいました・・・いけません。4月に入り、心機一転書いていきます。よろしくお願いします。

最近、「震災直前に『大地震がある』という予知を聞いた」と複数の知人から聞きました。ちなみに、予知をしたのはそれぞれ別の方々。詳細は伏せておきますが、お二方ともその予知が当たって驚かれていた様子でした。

それで思い出したのは、中学生の頃にはまったノストラダムス(笑)、そして数年前にTV等で採り上げられたブラジル人予言者・ジュセリーノ氏。ジュセリーノ氏については、来日時に弊社で通訳を手配した関係で、当時彼に関する著作を興味深く読みました。

1960年生まれの彼は、普通の学校教師を勤めながら子供4人を育てる6人家族。子供の頃から予知夢が当たると評判で、特にすごいのは月日まで予言してしまう気風のよさ。1989年の天皇崩御、1995年の神戸大地震、2001年9月11日にアメリカでテロが起きることを各事件の約10年前に各国政府に警告したといいます。

的中したとされる数々の予知の証拠については色々と取り沙汰されていますし、最近は予知を外すことが多いため、過去の予知についても懐疑的な批判が多いようですが、個人的には、特に、巨大地震の多発、原発事故、疫病流行、小惑星衝突の危険性に関する予言については、時期や地域が当たろうが当たるまいが、一度立ち止まってどのような準備ができるかについて検討するところに、予言の価値があるものと思います。

因みに、彼の主要な予言(今後)を拾うと・・

2011年:鳥インフルエンザの大流行、新しい疫病の出現
2012年:インドネシアで火山噴火
2013年:大西洋で巨大地震と超巨大津波、原発事故
2014年:地球衝突の可能性がある小惑星の存在が問題に
2015年:欧州で過去最大の旱魃、インドネシアで火山大爆発
2017年:世界中で大旱魃
2018年:小惑星対策会議、日本で巨大地震
2021年:コロンビア・メキシコで巨大地震
2022年:ペルーで巨大地震
2023年:サンフランシスコで巨大地震
2026年:サンフランシスコで超巨大地震(カリフォルニア崩壊)
2027年:米国で火山爆発(降灰による新氷河時代へ)
2029年:別の小惑星が地球への衝突軌道へ、日本で火山噴火と地殻変動が頻発
2036年:小惑星衝突の可能性ピーク
2043年:世界人口激減

少々恐怖を掻き立てられる内容ですが、当たるも八卦当たらぬも八卦。あなたにも私にも恐らく予言者にもわかりません。ただ、予知が出るということは変えられる可能性があるということ、そして、それに心奪われることなく、ひょっとしたらあるかもしれないと、避けられることは可能な範囲で粛々と。外れたら外れたで良かったと思うだけ。

人生には「上り坂」と「下り坂」と「まさか」があります。今回の津波は想定を遙かに超えた「まさか」でした。今後、想定外の「まさか」にどう準備し対処するのか、非常に考えさせられる時代になったことは間違いありません。

未来からの警告 (ジュセリーノ予言集 1)
未来からの警告 (ジュセリーノ予言集 1)

自分のアイデアを死ぬほど愛すること

プレゼンは、自分のアイデアを死ぬほど愛して相手を口説くこと、世間や社会を口説くこと、いい加減さも大事、シナリオなど忘れて、聴衆を脅迫してもいい、と川崎和男さんが述べている。

プレゼンテーションの極意
プレゼンテーションの極意

英語の質疑応答の訓練には・・

・「Newsweek」の「The Last Word」(インタビュー記事)を10本集めて、一字一句を全て覚えよう
・インタビュー番組「アクターズスタジオインタビュー」を観よう

プレゼンでは・・

1 なぜそれをしたいのか?
2 なぜ今なのか?
3 どのような効果と効用があるのか?
4 具体的にはどう実施するのか?
5 どれぐらいの予算と準備が必要か?
6 実現に向けた問題点、課題は何か?

が大切。

理想的な顧客に会うための4つのステップとは

不特定多数の見えない客を追っかけてはいけない。価値観がピッタリ合う顧客とだけ取引せよ、という主張。わかっちゃいるが、時々忘れてしまう(笑)

顧客は追いかけるな!―48時間で顧客が集まるシンクロニシティの法則
顧客は追いかけるな!―48時間で顧客が集まるシンクロニシティの法則

理想的な顧客に会うための4つのステップとは・・・

1 完璧な顧客の特徴を明らかにする
 -今まで一番良かった顧客を頭の中でイメージして、特徴をリスト化しよう

2 完璧な顧客を動機付けるものを知る
 -頭の中でその人に質問しよう
 -人生で一番好きなことは? 世界で一番大切な人/ことは?
 -生きているうちに成し遂げたいことは? 

3 自分が期待されたいこと(何をどう提供したいか?)を明確にする

4 さらなる改善点を明らかにする
 -3のリストで100%でないことは何か?
 -いつまでにそれを改善するか?

ビジネスに同じものは何一つない。世の中に誰一人として同じ人間がいないのと同様、あなたしか提供できないサービスや商品がある。そして、それを求めている顧客が必ずいるということを信じることだ。

理想的な(=完璧な)顧客とは会った瞬間にわかる。