中国に関するエッセーでこの方の右に出るものはいないんじゃないかと思う中国文学者・高島俊男さん。高島さんによると、採用試験での人材の見分け方は・・・
自筆の履歴書を持参させて、
「字の跡がぷっくりと裏にふくれ出している奴」
を採用すれば間違いなしとのこと。要は、筆圧の強い奴。
なるほど、思い当たる節がないでもない。今度試してみよか(笑)
中国に関するエッセーでこの方の右に出るものはいないんじゃないかと思う中国文学者・高島俊男さん。高島さんによると、採用試験での人材の見分け方は・・・
自筆の履歴書を持参させて、
「字の跡がぷっくりと裏にふくれ出している奴」
を採用すれば間違いなしとのこと。要は、筆圧の強い奴。
なるほど、思い当たる節がないでもない。今度試してみよか(笑)
福井の実家近くに永平寺(えいへいじ)という禅寺がある。曹洞宗大本山で開祖が道元(どうげん)。故事によると道元には義介(ぎかい)と懐奨(えじょう)という弟子がおり、義介が後継者として有力視されていたが、道元は懐奨に後を継がせた。その理由について「義介は頭がよいが、老婆心が足りない」と語ったという。
このエピソードを読んで以来、「老婆心」という言葉が頭の片隅にずっと残っている。
老婆心とは、老婆が必要以上にいろいろと気を回すことから転じて相手のことをあれこれと細かく気にかけること。ビジネスでも、遠慮して、時には面倒がって、共有していると思いこんでいることを言わずにいることで、行き違いが生じることがある。
「ひょっとして」相手がこんなことで勘違いしないか、困らないか、ということに思いを巡らし、失礼かもしれないがあえて念押ししたり、確認をとったりすることに躊躇しないことが大切だ。
仕事を円滑に進めるために老婆心が足りているかどうか。いつも頭の片隅に置いておきたいと思う。
安徽省の貧農出身、清末時代に一代で巨富を築き上げた胡雪岩(1823~1885)が、今の中国人の間で最も人気のある成功者らしい。
彼は杭州の金融業者に最初勤め、その後、友人(王有齢)に出資、その友人はその金で官職(浙江塩大使)を買い出世。その後互いに助け合い、胡雪岩は独立、金融業をはじめ、運輸、土地・食料など色んな事業を営み大成功。50歳を超えて設立した漢方薬局「胡慶余堂」は今でも老舗として残っている。
彼の言葉なのかどうか定かではないが、
・大胆な人は肥え、小胆な人は餓死する
・商売で儲かったら善行をすべき
・商売をするには第一に市場の安定が必要であり、市場が安定して初めて商売は活発になる
・商人は視野を地元に向けていれば地元の商売がわかり、国に向けていれば国の商売がわかり、外国に向けていれば外国の商売がわかるようになる
・大事業をやり遂げる人は、大局を見る視点が必要である。見識を省におけば省の商売をこなし、国におけば国の商売をこなし、外国におけば外国の商売をこなせるようになる
残念なのは、日本には彼を紹介する本が1冊もないこと。「政商」の善悪は脇に置いて、中国人の事業観を理解する参考になるはず。だが、殆どの日本人は彼を知らない。
ご存知の通り、パナマ運河が出来上がる以前、大西洋から太平洋に航行する船はすべて南米大陸の先端を回っていました。大変な距離です。
そこで、パナマ運河を作ろうという気運が高まり、スエズ運河建設で名を上げたフランス人・レセップに白羽の矢が立てられました。自信満々の彼はパナマ運河の工事に着手します。しかし、2万人以上の人命と大金が犠牲になった上、工事途中で断念することになりました。
そこで、アメリカが引き継ぐこととなり、当時のルーズベルト大統領は軍人であるゴータルスに使命を託します。選ばれた理由は、もちろん専門技術と経験がベースではありますが、「面構え」と「自分が正しいと信じる時のたくましさ」がポイントだったといいます(笑)。
彼がこの難事業を引き受けたのは50歳のとき。その命令を受けた際のくだりはこうです。
人間が一度に何千と死んでゆく世界第一の不健康の土地に行け。そしてアメリカ大陸の背骨をなす山脈を横切って、長さ50マイルの運河を切り開け。深さは12メートル、幅は91メートル。お前の行く手には9マイルも続く岩山がある。そのどてっ腹をえぐり抜くのだ。
河は年中ところ嫌わずあふれ出すぞ。太平洋と大西洋とは、その海面が同じ高さではないぞ。それをあやつるために運河には50個の鉄門を作るのだ。その一つ一つは、どれも6階建のビルディングの重さだ。その扉は最大の軍艦を浮かべるだけの水を支えなければならぬ。
数千の労働者にはニグロもいればメキシコ人もいる、東洋人もいればアメリカ印度人もいる。イタリーやギリシャの男もいよう。それをしっかりと握って一致させ、一人の人間のように働かせるのだ。専門の技術者何百人も立派に指揮してゆけ。みんなの家族まで入れて数万の人間を、誰も彼も幸福にしてやれ。
さあ、行け。行って仕事にとりかかれ。
軍人がトップに来るということで、建設現場で働く人たちは皆、軍隊式にビシビシやられるのではないかと眉をひそめていました。ゴータルスは着任早々、
私のする事に不服がありましたなら、あるいはまた、何かご忠告下さることがありましたなら、いつ何時でも私に申し出ていただきたい。私は必ずその言葉を傾聴いたしましょう。そして私の意見も腹蔵なく申し上げましょう。肝心なのはお互いの了解です。私たちは人間同志のほんとうの了解を作りたいと思います。
と述べ、現場監督が労働者に手荒いことをしたり、乱暴な言動をすることを禁じました。そして見事、世界最大の難工事をやり遂げたのでした。
鞭ではなく、お互いの正しい理解が人間を仕事に駆り立ててこそ、その仕事は人間の誇りになります。
多くの人命が失われるのは何も戦争だけではありません。こうした工事も「戦争」。私達の生活や便利さも先人の労苦の上に成り立っているという事実に改めて思いを馳せたいと思います。
『パナマ運河物語』を再読して (現代仮名遣いに修正)
中小が大手に負けるはずがない。なぜか?大手のほうが会社やビルもいい場所に持っていて、社員にも余分に給料を払っているので全ての面で経費が余計にかかっている。商いは経費がかからないほうが勝ち。サラリーマンの集まりにプロの商人が負けるわけがない。
お客さんというのは感じのいいところに行くんだよ、一生懸命やっているところに行くんだよ。スーパーができたら、側に店を出せばいい、駐車場使えるから・・。
by 斎藤一人さん
最近龍馬伝で高知がブームなのか、昨晩「鬼龍院花子の生涯」がTV放映されていた。
夏目雅子主演の映画版ではない。観月ありさ主演のTVドラマ版。映画版に比べ迫力に欠けるものの、少々抑制された「現実」感があって良い。少し観るだけのつもりが、最後までついつい観了(笑)。
死ぬ間際、養母・歌が松恵に遺す言葉がジーンと来る。
「死ぬときに後悔しないように」
主人公は鬼龍院花子ではなく養女となった(林田)松恵なのに、何故タイトルが「鬼龍院松恵の生涯」ではないのか・・未だよくわからない。どなたか教えてください。
1. 自分を突き放して眺め
2. 人に接する時は和やかに
3. ことあれば毅然と処理し
4. ことなければのんびり楽しみ
5. 得意の時は淡々と
6. 失意の時はゆったりと
自処超然 (ジショ チョウゼン)
処人藹然 (ショジン アイゼン)
有事斬然 (ユウジ ザンゼン)
無事澄然 (ブジ チョウゼン)
得意澹然 (トクイ タンゼン)
失意泰然 (シツイ タイゼン)
中国・明代末期の学者、崔後渠(サイコウキョ)の言葉。勝海舟の座右の銘と言われています。
サッカー日韓戦で日本が敗北したことを受けて・・
連敗すると、嫌がらせの電話が頻繁に自宅にかかってくるというプロ野球の監督。サッカー日本代表監督の岡田さんは推して知るべし。プレッシャーは生半可ではないと思います。
負けが混むと議論百出で、みんながバラバラになる。このときリーダーがやることは、心までバラバラにならないようにすることだろう。そのためには、あの辺が底だと言ってやれることだと思う。
連敗を忘れ、勝利を夢見ず、「今」できることをたんたんとこなすこと。これが結果的に連敗に歯止めをかけてくれる。
森祇晶さん(元西武監督)が述べているように、今淡々と粛々とできることを一つ一つこなしていくことに専念することで、苦しい時や逆境を脱するしかない。
泣いたからこそ
笑顔が生まれ
つらかったからこそ
優しくなれた
意味のない人は一人もいない
自分を駄目にさえしなければ
君は光りかがやく
歯車となるのだ
「はぐるまの家」(福井県武生市) 玄関にある 石川洋さんの詩
「はぐるまの家」とは、坂岡嘉代子さんが親の愛情に恵まれず非行に走った少年少女たちを引き取り、和太鼓を介して更生へ導いている施設
http://haguruma.org/