ある認知心理学の実験。予め1m、1.1m、1.2m、1.3m・・・と10cmずつ違う長さの棒を用意しておきます。
まず、被験者に1mの棒を10秒見せて隠します。次に、「1mの棒より長い棒はどれ?」と順番に、1m、1.1m、1.2m、1.3m・・・と見せていくと、1.3mで殆どの人が差を認識するといいます。
誰でも長さの差を認知できるのは、1.3倍になった時、というわけです。
これをマーケティングに応用すると、競合と差別化するには、品揃えの数、大きさ、売場面積など、いずれも競合の1.3倍が必要だ、という風に考えるのが「船井流数理マーケティング」です。
また逆に、価格、待ち時間、納期などは1.3倍少なくする。つまり、価格なら、1÷1.3=0.76=24%引き、待ち時間なら24%短くする、ということです。
覚えておきたい数値ですね。