脳ほどありがたいものはない

理化学研究所脳科学総合研究センターの松本元さんが「愛は脳を活性化する」という著作の中で述べている。

脳は「できる」と確信する(仮説を立てる)と、その「確信」の論理的な後ろ盾を与えるべく認知情報処理系がフル活動をする。そのため「できる」と確信したことは必ずできるようになる。逆に「できない」と確信してしまうと、脳は「できない」ことの論理的理由を明らかにするように働き、できる可能性をどんどん縮小する方向に働く。また、確信するものが何もない場合には、脳は情報処理の向かうべき方向が与えられず混乱してしまう。確信とは、脳の向かうべき方向の強固さの尺度であり、これなくしては脳は十分に働くことができないのである。

全く同感。人の脳は世界にあるどのスーパーコンピュータより優秀だ。

「できる」と思えば、「なぜできるのか」を脳は必死になって考えてくれる。そして、「どうすればできるか」について、時間がかかるかもしれないが、ポロっと最適な回答を小出しに必ず出してくれる。

さらに、どんな環境にあっても「ありがたいなぁ」とつぶやくと、「なぜありがたいのか」について脳は理由を探してくれる。

「僕は幸せだなぁ」(加山雄三さん風にお願いします)とつぶやいても、「なぜ幸せなのか」を脳は納得する答えを出してくれる!(笑)

こんなありがたいものはない。

愛は脳を活性化する (岩波科学ライブラリー)
愛は脳を活性化する (岩波科学ライブラリー)